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命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
あなたの命と心は、いつも健康ですか?それとも、何かの問題で病んでいますか?
私たちは、そんなあなたの、命と心の健康に気を配り、また命の処方箋を、聖書の「命の言葉」から提供します。

今の試練の時(No.11)

      全ての出来事に神の「意志」を見出す信仰




ヨセフはエジプトに連れて来られ・・・・彼を買い取ったのは・・・・侍従長エジプト人ポティファルであった。主がヨセフと共におられたので・・・・主人が家の管理や全ての財産をヨセフに任せてから・・・・主の祝福は、家の中にも農地にも、全ての財産に及んだ。・・・・「あなたの奴隷が私にこんな事をしたのです」と訴える妻の言葉を聞いて、主人は怒り、ヨセフを捕らえて、王の囚人をつなぐ監獄に入れた。・・・・
                                                           【創世記39章1~6,19~23節】


「過去の災い」を逆手に取る
 2002年の末頃(11月)、中国の広東省において、SARSという名の新型コロナウィルス感染病が発生し、翌年の2003年に世界各地(32の地域や国々)に拡大しました。カナダのトロントにおいても、中国人を通して拡散したことにより、44人の死者を出します。


 「その時」に、トロント在住のカムラン・カーン医師(感染予防学の専門医)が、自分たちがその「病い」に対して、何の治療も為し得ずに、患者が次々と死すという、その「無力さ」を痛感しましたが、彼の場合は「敗北感」を逆手に取り、ある会社(ブルードット社)を立ち上げました。その会社の設立目的は、突然に発生する新型ウィルスの、先ず①出所を突き止め、それが②どのように拡散して行くのかを、世界各地から膨大な情報を収集し、それを自社で開発した人工知能(AI)をもって分析(解析)することで、正確な感染ルート等を予測するためでした。


 動き始めたブルードット社は、それから膨大な「ある情報」を収集します。その情報とは、先ず①今までに報告されたことのない、未知の感染症の症状に関するメール情報や噂話、新型の感染症に関する論文等の全て。次に②中国人の「動き」等のルート、つまり誰が何処で何をするために、如何なるルート及び交通手段(航空、船舶も含む)を用いているか等、世界各地で一番に動いている、中国人の社会的、経済的な関わり方を、情報として可視化することでした。


 そして昨年(2019年)の12月末に、ブルードット社のAIは、アメリカ疫病予防管理センター(CDC)や、世界保健機関(WHO)に先んじて、とある警告シグナルを世界各地の関係機関に発します。「中国の武漢において、診断未確定の肺炎等が見られる故、新型コロナウィルスの発生あり、注意されたし!」と。そればかりか、この武漢発生の新型感染病が、武漢からの航空ルートの分析結果、次にバンコク→香港→台北→ソウル→東京へと拡散して行くことまで、ほぼ正確に予測しました。


理由無き「妬み」
 人は「悲しい出来事(体験)」や、予想もしない「事件」や「災害」に遭遇した時、様々な反応を示します。ある者は「絶望の淵」に呑み込まれ、早々に死んでしまう。またある者は、その経験を恐れて「別の方向」に逃げる。しかし、その出来事を逆境と捉えずに、「今の苦しみ、悲しみは、きっと将来のためにある(役立つ)」と考え、黙々と前進し続けるなど。


 「試練」という出来事も、私たちが如何なる「捉え方」をするかによって、その後の「生き方」が様々に変化します。「試練」という言葉は、正直言って余り好きになれません。ヨセフの人生の後半だけを見ますと、一躍登場した若き「成功者」の如きイメージに映りますが、彼の人生の殆どが、実は父ヤコブ同様に「試練」だらけのものでした。


 主なる神の為されることは全て、その時には「良き事とは思えない!」ことであったとしても、神ご自身にとっては「全て意味のあること」として、つまり「神のご意思が全ての出来事の中にある!」と、彼は「試練」を受ける度に、信仰をもって捉えました。私たちは罪故に、神の「ご意思」を見出すことが出来ません。特に「苦しい事」や「嫌な事」等には、真正面から見ようともしません。「主よ、こんな事はもう耐えられません!」と。


 とりわけ今回の記事に見られるヨセフの「試練」は、はっきり申し上げて「冤罪事件」です!ヨセフの今回の出来事から、私たちが学ぶべき第一のポイントは、主なる神にのみ忠実に従う者は、必ず理由無き「妬み」を被る!という点です。それは従えば従う程、「妬み」の激しさも増すという次元です。


 その霊的原型は、サタンが最初の人(アダムとエバ)を、創造主から引き離そうと画策した、あの有名な「善悪の木の実を食べた事件」に端を発します。何故サタンは、彼らを誘惑したのでしょうか?自分もかつては、父なる神から一番に愛され(信用され)、天国における「最大の器(尊ばれる者)」でした。にも関わらず彼は、突然に創造主を妬み始め、かつ反逆したのです。「(主だけが愛されることに、もう我慢ならない)自分も一番に愛されたい!」と。


 サタンは、創造主から一番に愛される、彼ら(アダムとエバ)に対して霊的刃を向けます。その結果、このサタンの悪しき「意思(妬み)」が、彼ら(アダムとエバ)を巧妙に導くことで、ものの見事に自分と同様の、「反逆事件」を引き起こしたのです。覚えて戴きたいことは、私たちも霊的「妬み」を、何の理由も無く必ず受ける!ことです。正しい理由があるとすれば、「神(本物の創造主)が私たちと共におられる!」からです。


 しかもヨセフの場合は、自分の「計画」に拠らず、自分の「意思」に拠らず、神の「ご意思」の中において、ファラオの侍従長(ポティファル)の所有物(奴隷)として売られ、そこにおいて何年間も忠実に、黙々と働き始めます。その結果主人から、屋敷内の一切の「管理」を、全て委任される程にまで重用されました。しかしこの時のヨセフは、理由無き「妬み」が始まっていることに、未だ気付いていません。


脱出の道
 今回の記事の第二ポイント、それは「神が(彼と)共におられた」という、重要なキーワードです。その結果、彼の為すことは全て、「神の祝福」の領域が拡大することで、侍従長の屋敷や農地にまで、その豊かな祝福が及んだのです。つまり神の「ご意思」が、ヨセフの為すこと全てに現れているが故に、当然の如くに神の祝福が拡大したのです。


 そこにサタンの「妬み」の意思が動き始め、侍従長の妻の心に種蒔かれます。聖書の記述だけを読みますと、何となく若き好青年のヨセフが、今の言葉で言うところの「イケメン」で、肉付きの良い「いい男!」だったから、好色の侍従長の妻が、性的に誘惑したかのように見えます。


 しかし霊的な背景としては、アダムが「エデンの園」の管理の全てを、創造主から委任され、神と共に忠実に働いた結果、神の祝福が「園」全体に拡大したように、ヨセフの為すこと全てに対して、サタンは我慢ならなかったのです。そしてエバを用いたように、侍従長の妻に対して「妬み」を起こさせ、その手段が性的に「誘惑」することで、彼をサタンの領域へと、即ち神から引き離すことでした。


 「この世」が、私たちを霊的な「虜(奴隷)」にしようとする時、その霊的発端(始まり)は、必ず「妬み」にあります。侍従長の妻は、ヨセフを自分の「虜」にしようと、性的に誘惑しましたが、彼は脱出することが出来ました。これも聖霊様の為さる、霊的な「守り」です。私たちが「試練」に遭遇した時、それは殆どが「もう耐えられない!」次元にあるのですが、主なる神はその「試練」と同時に、私たちが「試練」を乗り越えることの出来る、「脱出の道」をも備えて下さいます。


 ところで2020年に世界中に感染拡大した、今回の「新型コロナウィルス」は、人類に課した神の「試練」なのでしょうか?ヨセフは確かに、侍従長の妻の「偽証」により、正式な裁判を経ずに、一方的に収監されることになります。しかし「その時」にも彼は、神の「知恵」を求めて祈り続けました。「これ(今の試練)には、どういう意味があるのですか?主よ、あなたの先見の明(知恵)を与えて下さい!」と。


 私たちは予言めいた知恵を模索して、今の世界的試練(受難)を読み解くことは、はっきり申し上げて出来ません。しかし、慌てふためく必要はありません!このことも全て、神の「ご意思(御心)」の中で、私たちキリスト者が必ず贖われている!ことを、多くの人々からの「証言」を通して知る、その「きっかけ」となるでしょう。だからと言って、私たちが絶対に感染しない!という訳ではありません。決してパニックに陥らず、いつも通りの生活(風邪同様の予防対策等)を、淡々とこなして行くだけで良いのです。


 こういう時だからこそ、何が大事なことであるかを、信仰的にしっかりと見定め、かつ神の「知恵」を戴きながら、「脱出の道」が備えられるよう、静かに(落ち着いて)祈るべきです。神に従う者は、必ず霊的「妬み」を被る訳ですが、その後には神が前もって用意した、「贖い(救い)の道」を通して、次のステップが待っているからです。


 「妬み」は必ず来ます。しかし恐れないで下さい!「脱出の道」は、既に用意されています。御子イエス・キリストの「贖いの御業」を通して。そして私たちは、「その時」に学ぶのです。ブルードット社の如くに、「先」に対する備えを、神の「知恵」を通して確立するために、今の「試練」があることを。


 あなたがヨセフの如くに、今の「災い」の試練に苦しむ人々の中に、神の「祝福」の領域が拡大する、そのような偉大なる神の「働き手(担い手)」として、聖霊様が更に召し出して下さいますように。あなたが神の「命の水」を、霊的に病める全ての人々に届けられるよう、イエス・キリストの使徒として、今の「働き」が拡大して行きますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!(2020年3月15日のメッセ-ジ)



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