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命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
あなたの命と心は、いつも健康ですか?それとも、何かの問題で病んでいますか?
私たちは、そんなあなたの、命と心の健康に気を配り、また命の処方箋を、聖書の「命の言葉」から提供します。

今の試練の時(最終回)

あなたの歩み、それは「救い」の記録




モルデカイは、これらの出来事を書き記し、クセルクセス王の全ての州に居るユダヤ人に、近くに居る者にも遠くに居る者にも文書を送り、毎年アダルの月の十四日と十五日を祝うように定めた。ユダヤ人が敵をなくして安らぎを得た日として、悩みが喜びに、嘆きが祭りに変わった月として、この日の両日を宴会と祝祭の日とし、贈り物を交換し、貧しい人に施しをすることとした。
                                                【エステル記9章20~22節】


「プリム」の記録は継続している!
 一年間を振り返る、年の暮れになりましたが、あなたにとって今年(2020)は、如何なる年月であったでしょうか?私は一年間を振り返って、毎年思わされることですが、「主なる神が為される事は、本当に無駄が無かった!」ということです。つまり、目に見える次元には無い、霊の次元において、全てが「益(プラス)」である!という点です。


 それが故に、私たちは来る年(2021)も、真実なる神の「恵み」が、麗しい程に満ち溢れること、そして神の「救い」の扉が益々開かれることで、私たちは確かな信仰の歩みを、更に継続することが出来ると信じています。


 今回の記事に記された、イスラエル民族が最大の「祝祭」として祝う、「プリム祭」の元々の語源は、ペルシャ民族が伝統的に為していた、「プル」という籤引きに由来します。今回の記事に示される第一の奥義は、ハマンが引いた(選択した)「プル(人の籤)」が、イスラエル民族の「プリム(神の籤)」に変わった!という、偉大なる「神の事実」にあります。これは後々の、霊的イスラエル人(キリスト者)に対する重要な務め、つまり神の為される全てのことが、偉大なる神の「救い(贖い)」を意味し、その為に「脱出の道」が彼らに用意されたことを、私たちキリスト者が正確に記録するためにあります。


 今回の記事に「政治的事実」として、全く記されていない「神の事実」は、エステルやモルデカイ、そして優秀な臣下(宦官)たちの連携により、ハマンの「陰謀」の全てを暴き、未然に「ユダヤ民族浄化計画」を、(記録にない神が)ひっくり返した!という、大いなる「救い」の記録が記された点にあります。つまり「エステル記」の真の主役は、アブラハム、イサク、イスラエル(ヤコブ)の神、即ち「真実の神」ご自身です!


フィナーレの時
 エステルやモルデカイを始めとする、彼ら(イスラエル民族)が、今回の非常事態に際して、如何なる「戦い」を為したかと言えば、敵の持つ「巨大な力」を前にして、殆ど無勢・無力な状況でしたから、ひたすら断食して祈ることで、「自分の力や自分の計画、そして自分の時の流れに拠らず、ただ神の御力、神のご計画、神の時の流れに全てを委ね切る!」ことを、信仰の「訴え」として、ひたすら叫び続けただけです。


 覚えて戴きたいことは、「エステル記」のフィナーレは、決して「ハマンの絞首刑」で、「終わり(ジ・エンド)」ではありません。敵の首謀者ハマンが死んだからと言って、陰謀の全てが停止された訳では無いからです。この後、モルデカイとエステルは早急に、陰謀作戦の撤回に奔走することになります。アダルの月の13日が目前に迫っていたからです。


 「陰謀」を扇動する、全国のアガグ人及び手下たちが、一斉にユダヤ人コミュニティーを襲撃し、彼らを手当たり次第殺戮し、全財産を没収する手はずになっていることを、モルデカイ率いる諜報員の「報告」から、既に知っていたからこそ、彼は王妃を通じて更なる「訴え」を、クセルクセス王に願い出ました。「ハマンが提出した勅令を、王様の超法規的権限により、直ちに無効にすることの出来る、新たな緊急勅令を出して下さい!」と。


 クセルクセス王は、この訴えに躊躇しましたが、直ぐにモルデカイを呼び寄せ、具体的に如何なる手順をもって、「陰謀」の全てを停止できるか問い質しました。するとモルデカイは、神の「知恵」に満たされ、王に優れた「解決方法」を示します。「王様、今回の陰謀は確かに、ユダヤ人だけに限っていますが、今後如何なる少数民族と言えども、王様の大切な臣民(国民)であることを示すべく、陰謀によってある民族を滅ぼすこと自体が、それに加担した民族の自滅につながることを、お示しになる絶好の機会です。それ故、私たちユダヤ人民族が、彼らアガグ人を滅ぼし、彼らの全財産を没収する、その許可証(勅令書)を発布して下さい!」と。


 この緊急勅令が、全国各州・各村々に伝えられるや否や、全ての国民に「恐れ」の念が生じ始めました。つまり「王の次の位にある、ユダヤ人モルデカイの威光に少しでも反したら、自分たちが衰退するかも知れない・・・・。出来るだけ彼ら(ユダヤ人)と仲良くして、良き関係を築く方が得策だ!」と。その結果、如何なる事が起きたのでしょうか?陰謀に加担する「敵」、即ち沼地に隠れ潜む「闇」の勢力が、次々と簡単にあぶり出され、七万五千人に上る反逆者が処刑されたのです。


 これが実行に移されたのが、13日から14日にかけてで、14日目に「作戦完了!」を見届けた後、モルデカイは王衣と冠を着けて、スサの一般民衆の前に登壇します。すると集まって来た民衆の大多数を占める、ユダヤ人たちの中から大歓声(喜びの叫び)が起こります。「私たちは、神の偉大なる御業により、敵の陰謀から贖い出され、完全に勝利を得ることが出来た。神は、この日の為にモルデカイ様と王妃様を、前もってお選びになっていた。ハレルヤー!」と。


あなたの「歩み」は、神の「救い」の記録となる!
 ある面「エステル記」は、エステルとモルデカイ、そして当時のユダヤ人たちが歩み得た、信仰の「証言記録」と言えます。この「エステル記」を読む信仰者は、「何」が彼らの救いとなったのか、また彼らに優れた「知恵」と、先を読み解く「洞察力」を与えたのは、如何なる神であるのか直ぐに分かります。


 私たちは使徒パウロの語る、聖書の御言葉「神は試練と同時に、試練を乗り越えることの出来る、脱出の道を必ず用意して下さる」という、素晴らしい霊的ガイダンスをもって、この一年間(2020)過ごしてきました。しかしパウロは、同時に次のように警告しています。「人が創造主(真の神)の御心から離れ、人の造る偶像(人本主義も含む)に頼るのであれば、逆に様々な試練を呼び込む!」と。


 「聖書」は、被創造物である人類に対する、創造主からの「愛のメッセージ」でると同時に、私たちが如何なる「道」を歩み、如何なる「方向」に生き方を切り換えるべきかを、神が予(あらかじ)め教え示す、「預言(霊的ガイダンス)」でもあります。ですから、この神の「命の言葉」を信じて、まるで「宝物」の如くに重宝し、日々大切に守り行う者には、たとえ目前に幾多の「試練」が迫って来たとしても、主なる神が力強い「御手」をもって、それを乗り越えさせて下さる!つまり「脱出の道」が備えられているのです。


 「エステル記」同様に、あなたの「存在」、あなたの「歩み」の全てが、神の「救い(贖い)」を物語っています。そうです!主なる神ご自身が、あなたの「存在」を、「暗闇」の中で燦燦と輝く、「真鍮(黄銅)」の如くに磨き上げ、あなたの「歩み」を通して、暗闇の中に「正しい道」を照らし出すなど、神の「救い」を現わす、「貴い器」であることを物語って(証明して)いるのです。


・・・・あなた方を聖なる者とする聖霊の力と、真理に対するあなた方の信仰とによって、神はあなた方を、救われるべき者の初穂としてお選びになったからです。神は、このことの為に、即ち、私たちの主イエス・キリストの栄光にあずからせる為に、私たちの福音を通して、あなた方を招かれたのです。
                                             【Ⅱテサロニケ書2章13~14節】


 確かに今日の「日本人キリスト者」は、他の宗教勢力から見て、脅威と映る程の勢力ではありません。しかし霊的には、これからが「勝負」の時です!「敵(暗闇の勢力)」が次々と台頭する中、私たちキリスト者は「救い」の初穂として、まさに「今の時」に招かれているからです。そうです!これからも更に招集されて行くのです。


 あなたは2020年の一年間、如何なる「歩み」を過ごしてきましたか?また如何なる「存在」として、日々生きて来られたでしょうか?あなたが神の「恵み」によって生きた(過ごした)、その日々(毎瞬毎瞬)の「証言」記録が、暗闇に苦しむ人々への「福音」の光、つまり神の「救い」となるのです。


 来る年(2021)から世界各地で、必ず多くの霊的「捕囚の民」が、真実の光(イエス・キリスト)の御元に帰って来ます。「現実」は幾多の世界的災い等で、更なる厳しい「世相(暗黒)」が覆うことでしょう。しかし主なる神は、今の「この時」の為に、あなたの「存在(キリストの花嫁)」と、その信仰の「歩み」を、神ご自身の「救い」として記録すべく、「エステル記」の霊的フィナーレが完成されつつあります。


 自分の肉の「力」や「能力」に拠らず、自分の「権勢」に拠らず、自分の立てた「計画」に拠らず、ただ神の偉大なる「御業」が、私たちの「全て」を生かし、そして「今」も尚、神の「救い」が継続している!という、この素晴らしい「神の事実」に、私たちは信仰の「目標」を当てましょう!この神の無代価の「救い」を、私たちは喜んで受け取るだけで、私たちは安心して前進できるからです。


 来年(2021)も是非、あなたの「存在」と信仰の「歩み」が、主なる神の偉大なる「御業」につながり、主イエス・キリストの「御名」が更に称えられるべく、神の「救い」の初穂として召し出されますように。また、霊的「大収穫」の働き人として、聖霊様を通して豊かに仕立てられて参りますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!(2020年12月27日のメッセ-ジ)


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