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命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
あなたの命と心は、いつも健康ですか?それとも、何かの問題で病んでいますか?
私たちは、そんなあなたの、命と心の健康に気を配り、また命の処方箋を、聖書の「命の言葉」から提供します。

Terminal Faith(No.31)

       私の住まう所は何処ですか?




私たちの先祖には、荒れ野に証しの幕屋がありました。・・・・この幕屋は・・・・ヨシュアに導かれ・・・・運び込まれたもので、ダビデの時代までそこにありました。ダビデは神の御心に適い、ヤコブの家の為に神の住まいが欲しいと願っていましたが、神の為に家を建てたのはソロモンでした。けれども、いと高き方は人の手で造ったようなものにはお住みになりません。これは、預言者も言っている通りです。「・・・・天は私の王座、地は私の足台。お前たちは、私にどんな家を建ててくれると言うのか。私の憩う所は何処にあるのか。これらは全て、私の手が造ったものではないのか。」
                          【使徒行伝7章44~50節】


「創造の原点」に立ち返る
 今回の題目は、花婿なるイエス・キリストが、聖霊様を通して語られている、私たちに対する真摯な「問いかけ」です。私たちも霊的にはヤコブの民、即ちイスラエルの子孫として、主なる神の創造の原点に立ち返る必要があります。私たち人は何故、創造主なる神によって形造られ、息(命)ある者として地上に遣わされたのか?そして、そのゴールは何処に行き着くのか?これが創造の原点です。


 ステパノが語った今回のメッセ-ジは、端的に言えば「誰がイスラエルの民を創造し、イスラエルの回復を計画し、贖い(救い)の完成を目指して事を進めているのか?」であり、この主なる神の「ご計画」を無視して、人間的な「肉の力」を頼みとした、宗教的教勢の拡大(推進)や、宗教施設(神殿、教会堂、宣教センター等)のビッグ化は、神の「御心」から逸脱したものであり、神はそこを「住まい」とはされません。


新約における「神の幕屋」とは?
 今回のメッセ-ジの第一の重要ポイントは、神が用意される「新しい幕屋」、即ち新約から始まった「エクレシア」とは、如何なる「幕屋」を指しているのか?という点です。どの聖書にも「エクレシア」は、共通的な訳語として「教会」、つまり組織的な「人の集まり」の会堂(集会の場)を、一般的なイメージとして描いていますが、聖霊様がイエス・キリストの「福音」を通して、私たちに対して正しく指し示すイメージは、「あなた(私)自身が、生ける神のエクレシアである!」ということです。即ち「あなた(私)」が、主なる神が住まわれる「神の宮」です!


 覚えて戴きたいことは、たとえ今の「あなた(私)」が、霊的に「欠けた器」や、「弱き者」であったとしても、聖霊様は明確に言われます。「主なる神は、あなたの只中に住まいを定め、そこに住みたい!」と。だからこそ、その住まうべき所を、聖霊様を通して聖めて戴き、麗しい住処として定められた以上、私たちは聖霊様の「熱情の愛」をもって、①正しく導いて戴き、②繊細に取扱って戴き、③豊かに養われる、この三つの働きが必要となります。


 私たち「エクレシア」の行き着くゴールは、花婿なるイエス・キリストとの、御国における婚礼(結婚)式典です。花婿なるイエス・キリストは、「あなた(私)」の為に祈り続け、「その時」に向けて準備して下さっています。それ故に「あなた(私)」という存在が、単なる三次元的目的の為に、この地上に遣わされた者ではない!ということが分かります。


 この三次元的「目的」のことを、ステパノは「ダビデは神の御心に適い、ヤコブの家の為に神の住まいが欲しいと願っていました」(46節)と言及しているように、人の意思から生じる「目的」に沿った神殿(神の住まい)を指しています。しかし、あくまで創造主なる神がダビデに命じたことは、「私はイスラエルに対して、私の住まいを要求したことは無い!」と、きっぱりと宣言することで、神の「御心」に沿った、神の聖なる「住まい」を、先ずはダビデ自身の「霊」の只中に、しっかりと確立(建設)されることを、神は(今の私たちにも)命じているのです。


 しかし実際にソロモン王が、父ダビデの意思(神の目的)を継いで、エルサレム神殿の建築に着手し、見事に完成しますが、ステパノは「神の為に家を建てたのはソロモンでした。」(47節)と言及しています。つまり、ソロモンが建てた神殿は、文字通り「家(三次元的建物)」に過ぎませんでした。


「神の幕屋」の原点
 今回のメッセ-ジの第二の重要ポイントは、主なる神が望まれる、ご自身の「住まい」とは何であるのか、またその起源は何処にあるのか?という点です。それがモーセの「幕屋」に示されています。ステパノの言葉を借りるのであれば、「私たちの先祖には荒れ野に証し(臨在)の幕屋・・・・」(44節)、つまり神ご自身が直接、人に分かるような形で、麗しい臨在を現わされた場所が、モーセの「幕屋」です。


 神が臨在を示される「その時」には、①密雲や②火の柱、そして③雲の柱などの、自然界の不思議な現象をもって、ご自身を現わしています。その移動する現象(有様)は、まるで父親(神)が片時も離れること無く、幼子に寄り添って共に歩く様相です。その時の幼子(イスラエルの民)は、父親が先を進めば共に歩き、父親がストップすれば、父親の傍らにて、父の顔を仰ぐ(様子を伺う)訳です。この時に幼子は、①父親に信頼し、②父親の意思に従う、つまり父(全能なる主)に対する、「全き従順」を学ぶことになります。


 ご存知のように、現実にはエルサレム神殿は、既に存在しません。あるのは神殿施設の一部(嘆きの壁)だけです。では何処に行けば、「神の住まい」が見つかるのでしょうか?イエス・キリストは、「新しい契約」をもって、新しい神の「住まい」を示されました。


父よ、あなたが私の内におられ、私があなたの内にいるように、全ての人を一つにして下さい。彼らも私たちの内にいるようにして下さい。そうすれば、世は、あなたが私をお遣わしになったことを、信じるようになります。・・・・私たちが一つであるように、彼らも一つとなる為です。・・・・私に対するあなたの愛が彼らの内にあり、私も彼らの内にいるようになる為です。
                            【ヨハネ福音書17章21~26節】


 この御言葉の重要となるキーワードは、「~の内に」という、場所を意味する副詞です。当然のことながら、この「内に」に来る霊的動詞が、①住まう、②共に居る、③臨在する・・・・です。麗しい神の臨在が、何処に向かって進んだとしても、私たちは共に付き従って行く、これが本来の「神の幕屋」と私たちの、霊的な距離間(内に)です。


 イエス・キリストは今回の御言葉の中で、「私の中に(in me)」、「私と共に(with me)」、「あなたを通して(by you)」という副詞を多く用いています。そして、これらの言葉の行き着く先(ゴール)が、「一つ(one)」です。つまり主なる神は、私たちと「一つ(一体)」となって、動いて(前進して)下さる、これがイエス・キリストを通して完成された、新しい「臨在の幕屋」です。


 そうです!私たちがイエス・キリストを「神の子」、自分の「救い主」として信じた時から、イエス・キリストは、①私の中に(in me)住んで下さり、②私と共に(with me)居て下さり、③聖霊様を通して(by you)、常に神との「一体」の中に、ご自身の臨在を現わして下さいます。イエス・キリストが、私たちに望んでおられることは、「私に対するあなたの愛が、弟子たちの内側に、明確に見ることの出来る状態で留まり、私も弟子たちの霊の只中にご自身を現わす」(26節詳訳)ことです。


「あなた」を建て上げる聖霊様
 「今、よく考えよ、主は聖所とすべき家を建てる為にあなたを選ばれた。勇気をもって行なえ。」(Ⅰ歴代誌28章10節)この御言葉は、父ダビデが後継者である、息子ソロモンに対して、偉大なる遺言として命じたものです。直訳しますと「今、あなたは次のことを正しく認識しなさい。主なる神があなたを選んだ理由は、神ご自身が聖なる所として定めた場所に、私の家(住まい)を建てる為です。だから今、固い決意をもって、命懸けで完遂しなさい!」となります。


 そうです!聖霊様が定めている「聖なる場所」、それが「あなた(私)」です。創造主なる神が「あなた(私)」を選び、母の胎の中に命宿らせ、この地上に産み出して下さった、その最大の理由は「神が住まわれる神の宮として、あなたが建て上げられる」為です。それ故に、私たちは常に「イエス・キリストが私の中に住んで下さり、インマヌエルなる神として、私と共にいつも居て下さる!」という強い確信のもと、聖霊様を通して神との「一体化」にあずかりましょう。


 どうぞあなたが、「主よ、どうぞ聖霊様を通して、私を聖なる神の宮として、更に建て上げて下さい!あなたが住まわれる神の宮から、父の栄光が豊かに現れ出ますように。私の中に住んで下さるイエス・キリストが、輝かしい臨在の光となって、地上に満ち溢れ出ますように。私を創造して下さった主よ、あなたが住まう神の宮として、私を更に聖めて下さいますように!」と、祈りを正しく捧げることが出来ますように。


 聖霊様と共に歩み(進み)、聖霊様が指示為さる通りに行軍し、イエス・キリストの臨在が豊かに現われ出るよう、あなたの信仰が着実に成長して行くことを、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!(2023年11月5日のメッセ-ジ)


☆バルナバ・ブログ福音薬局 

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