神の「ご計画」を仕上げる方

････私は父にお願いしよう。父は別の弁護者(Helper)を遣わして、永遠にあなた方と一緒に居るようにして下さる。この方は真理の霊である。････この霊があなた方と共におり、これからも、あなた方の内にいるからである。私は、あなた方をみなし児にはしておかない。あなた方のところに戻って来る。････かの日には、私が父の内におり、あなた方が私の内におり、私もあなた方の内に居ることが、あなた方に分かる。
                                        【ヨハネ福音書14章15～20節】

聖霊様の「仕上げ」の働き
　父なる神の「ご計画」を完成される方は、御子イエス・キリストですが、最終的に仕上げて下さる方は聖霊様です。神の「ご計画」の本筋は、被造物である人(アダムの子孫)を、新しく造り変えることにあります。即ち、最初の人(アダムとエバ)以上に、シミも汚れも無い、聖い花嫁として美しく仕上げる、それが聖霊様の働きです。

　だからと言って聖霊様は、プロの美容師の如くに、巧みな美容テクニックで、キリスト者を「化粧」する訳ではありません。聖霊様は、花婿なるイエス・キリストが、大いに喜ばれる花嫁として、キリスト者を霊的に仕立てる、つまり内側から外側へと、神の麗しい次元が溢れ出る程の、聖なる「品性」と「たたずまい」を、真の花嫁に施して下さるのです。

　例えばイサクが待ち望んでいたリベカ、またクセルクセス王が、改めて惚れ直したエステルの如くに、聖霊様は熱情の思いをもって、花嫁に盛んに働きかけながら、仕上げとなる霊的美容(聖化)を施しています。真実の花婿イエス・キリストが、いよいよ再臨しようとされている、終末の時に聖霊様は、準備の整った「真の花嫁」を、招集している段階に至っているからです。

　そういう意味で、聖霊様の最終的な「仕上げ」の働きに対して、私たちキリスト者は更に期待して、「はい、私たちも貴方様の働きに従います！貴方様の取扱いと促しに、迅速かつ敏感に受け留めることが出来るよう、私たちを日々新しく造り変えて下さい！」と、激しく祈り求めましょう！

　主なる神の「ご計画」は、被造物である私たちを通して、今も尚継続しています。その霊的趣旨は、私たち霊的な花嫁を「決して孤児(みなし児)とはせず」に、聖霊様を通して与えられる、人格的な神との「交わり」によって、麗しい霊的な大人(花嫁)へと、豊かに完成する(仕上げる)ことです。

聖霊様の二つの「働き」
　イエス・キリストは、今回の福音書の中で、聖霊様のことを「Helper(弁護者、助け手)」と呼びました。「Helper」の働きは、第一に①如何なる時も迅速に近寄り、あらゆる「助け(支援)」を為すことです。私たちが道に逸れること無きよう、「正しい道」へと導く為に必要となる「助け手」、それが聖霊様の第一の働きです。

　次に②真理を明かにするべく、私たちの内側に共に住み、外側に満ち溢れ出るようにすること、それが聖霊様の第二の働きです。と言うことは、聖霊様に対する私たちの姿勢は、謙虚に耳を傾けることです。つまり聖霊様の指示の一つ一つに対して、真摯に向き合いながら、迅速に従う(反応する)ことが、私たちに求められています。ですから花嫁と聖霊様の関係が、「共(一緒)に」の次元から離れているのであれば、それは神の「御心」に反しています。

　「共(一緒)に」とは、いつも行動を共にし、全てを共有し合う関係です。それに対して反意語の「離れている」とは心と身体、そして行動と言葉が、全くかみ合っていない(分かれている)状態です。しかし聖霊様は、そのような神から「離れている」状態を、正しい関係(立ち位置)へと、霊的に「植え直す(移植する)」ことによって、神と「共(一緒)に」の次元へと、正しく導いて下さいます。

　聖霊様は「植え直す」という、霊的取扱いのプロセスの中で、私たちの信仰の根が、神の「御心」の地に根付くか否かを、常に見極められます。そして「真理」に至る、「正しい道」を求める者に対して、霊的に根付く為の取扱いを用意し、これから様々に起きるであろう、苦難の時代の中にあっても、揺り動かされることの無い、堅固な信仰を天より与えて下さいます。

　「真理の御霊」という表現は、私たちの信仰に「ときめき感」を与えます。それは「永遠に変わることの無い真理」に基づく、聖なる関係を与えるからです。常に正しく、麗しく、汚れが全く無い次元(状態)、それが真理です。それに対して、サタンの性質である「偽りの霊」は、まさしく「今の時代」において、あたかもホンモノの如くに、「偽装したもの」として、盛んに働いています。その結果、多くの人々が騙されているのです。

ザアカイの見出した「真理」
　イエス・キリストに出会う前のザアカイは、自分が造り上げた「真理(莫大な財力)」、即ち「これさえあれば、他人から馬鹿にされること無く、逆に頭を下げられる立場になる！」という、自分の「真理(邸宅)」に住み続けました。ところが、ある事に気付いていました。自分の邸宅に帰れども、自分は常に孤独である！ことを。

　ところがイエス・キリストだけは、彼の「孤独感」と、ホンモノの真理に対する、霊的飢え渇きをご存じの上で、ある時イチジク桑の樹の下から、彼の目を正面から捉えました。そして一言「今日私は、あなたの邸宅に泊まることにしている！」と、ザアカイの了承無しに宣言されたのです。彼は何も返答することが出来ない程、イエス・キリストの「言葉」に、強烈なパンチを喰らわされました。

　聖書には、その後のザアカイの行動に関して、具体的な記述がありませんが、只一つ確実に言えることは、イエス・キリストとの「交わり」があったことです。私たちが伝えるべき「福音」の中で、絶対に抜いてはならない「真理」があります。それは「あなたは決して孤児(みなしご)ではありません。その証拠に、あなたはかつて、罪の奴隷として孤独に歩む囚人の如き者でした。しかし真理の御霊を通して、あなたは永遠に真実なる方、イエス・キリストと出会いました。イエス・キリストはあなたに、聖霊をお与えになり、聖霊様はあなたと共におられ、あなたの全ての中に住まわれる方です。」という、真実のメッセージです。

　あなたは今、苦しいですか？「恐れ」にさいなまされ、とても怖いですか？「将来」に対して、常に不安ですか？イエス・キリストは、インマヌエルの(共に居て下さる)神として、あなたを贖い出して下さいます。また聖霊様は、あなたに対して常に働きかけ、必ず①ヘルプし、②真理を明かにし、③あなたの中に住むことを、強く望んでおられます。これが、私たちが大切に戴いている、神の「真理」です。

　ザアカイは、イエス・キリストと出会ってから、その後どうなりましたか？彼は全ての「財」を放棄し、不正に取り立てた税金を倍にして、人々に返金しました。その為に、恐らく大事な「邸宅」も売り払ったことでしょう。彼は一文無しになりました。しかしその結果、彼は「永遠の財」を手にしたのです。そう！イエス・キリストが住まわれる！という、不変の神の「事実(福音)」です。

　いよいよ真実の花婿なる、イエス・キリストが来臨される、終末の時代の中にあって、私たちはザアカイの如くに、イエス・キリストの花嫁として、麗しく仕立てられることを、強く望みませんか？私たちが聖霊様の「聖め」の働きを通して、美しく磨き上げられて行く過程で、「聖霊なる神よ、どうぞこの私を、シミも汚れも無い美しい乙女として、イエス・キリストの真の花嫁として完全に聖め、そして仕上げて下さい！今の終末の時代の中で、私たちが偽りの霊に騙されることが無いよう、私たちを守り導いて下さい！堅固なる岩、イエス・キリストを通して流れ出る、命の水のみを飲み続けます！」と祈ることが出来ます。

　あなたが更に、父なる神の麗しい次元の中で聖められ、聖霊様があなたを、イエス・キリストの花嫁として、美しく仕立てて下さり、信仰が更に完成されて参りますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン！(2021年12月5日のメッセ－ジ)

☆バルナバ・ブログ福音薬局　

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