「偽りの声」に耳を傾けるな！

イスラエルの神、万軍の主はこう言われる。あなた達のところに居る預言者や占い師たちに騙されてはならない。彼らの見た夢に従ってはならない。彼らは、私の名を使って偽りの預言をしているからである。私は、彼らを遣わしてはいない、と主は言われる。
                                               【エレミヤ書29章8～9節】

祝福の「祈り」
　愛する天の父なる神よ、あなたの居ます豊かな至聖所が、今も開かれていることを感謝します。また聖霊様を通して、真実の羊飼いなる主、イエス・キリストの正しい「御声」を、私たちに届けて下さっていることを感謝します。

　私たちは、自分の中に入って来る、様々な「思い」や「言葉」など、それらが本当に「主なる神」からのものなのか、それとも悪霊が私たちに対して、様々な「不安」や「恐れ」を与えることで、罪の虜とするなどの、いわゆる「サタン」からのものなのか、私たちには聞き分ける術がありません。

　ただ分かる事は、それが神の「御心」に沿っているものなのか、または悪霊を喜ばせる、悪しき次元にあるのかなど、何となく断片的に分かるのですが、やはり私たちは、助け主なる聖霊様を通して、正しいガイダンスが与えられなければ、神の「御心」を知ることの出来ない「弱い私」です。

　どうぞ主よ、今のこのような、悪しき力が蔓延る「世界」ですが、私たちキリスト者が、あなたの「正しい声」を聞くことが出来るよう、天の賜物を与えて下さいますように！そして神の「御声」のみを、正しく聞き分けることの出来る、へりくだった「霊」へと聖めて下さい。

　私たちキリスト者は、正しい霊的ポジションに立たなければ、霊的な獣(狼や狐)によって食い荒らされる、弱き羊の群れの如き存在です。どうぞ私たちを、この危機的時代の中にあって、練り聖められた、選りすぐりの器として、大胆に御言葉を語ることが出来ますよう、更に造り変えて下さい！。彷徨い歩く多くの人々の中に、「神の声(福音)」を届けて行くことが出来ますよう、聖霊様を通して導いて下さい！私たちが「偽預言者」にならないよう、更に練り聖めて下さいますよう、永遠に真実なる主、イエス・キリストの御名でお祈りします。アーメン！

「世の声」の三つの特徴
　私たちの「思い」には、外界から様々な「声」や「考え」など、多くの情報が入って来ます。勿論、その中には自分自身で考えている次元もありますが、その中の殆どがネガティブな、三次元的「恐れ」や「不安」など、将来に対する偽りの情報です。そういう意味で私たちが、謙虚に踏まえるべき霊的態度(姿勢)は、私たちの「思い」の中には、必ず「偽りの声」が働くことを、常に警戒しておくべきです。

　本来の私たちは、正しい霊的ポジションに立ち続けることで、主イエス御名によって、そのような汚れた「悪しき声」を排除することが出来る訳ですが、殆どと言って良い程、私たちは自分の内側から来る、「肉の声」に負けています。まるでそれは、狼に食い荒らされた悲惨な状態です。今回の記事を通して、私たちが覚えておくべき重要ポイント、それは己の中に働く「世の声」の存在を、常に知る(認識する)ことです。

　「世の声」には、三つの基本的特徴があります。先ず第一に①「正しい声」が、果たして本当(真実)であるかを、自分の声(思い)をもって疑います。例えば「神の声は本当ですか？」、また「神の御言葉は真実ですか？」、「神のあなたに対する愛は本当ですか？」などと、結局は「違うかも知れない？」という疑いを生じさせます。そして自分の「肉」の判断で考えるように誘導しながら、「神の声」の正しさ(真実性)を封じるべく、様々な「疑い」を起こすのです。

　その結果、第二の特徴は②今まで信じていた、「信念」や「信仰」がぐらつき、必ず失望し始めることです。そして最終的に第三の特徴は、③「妬み」と「憎しみ」を増幅させることです。例えば今の時代に、世界中で蔓延している、訳の分からぬウィルスによって、何が起きたのでしょうか？それは殆どの人が、他者に対して「疑い」を抱くようになりました。「あの人、咳き込んでいるから、感染しているかも････」などと。

　この三つの「世の声」の基本的特徴を、常に警戒し注意していますと、「世の声」の本質が、実は聖書が教え示す、イエス・キリストの「福音」とは、全く別の次元にあることに気付きます。例えば「疑い」の反対語は、「信じる(信頼する)こと」です。また「失望する」の反対語は、「希望を抱く」ことです。特に聖書の中に多く記されている、「希望」の正しい霊的意味は、「神は、如何なる状況下にあっても、私たちの将来に対して不安ではなく、平安と喜びと、永遠の希望をあえて下さる！」ことで、それが正しい「望み」です。

　あなたの「霊の耳」に必ず、真っ先に入り込む「偽りの声」は、エレミヤの時代に登場する、偽預言者の「言葉」と同次元にあります。彼らの共通する第一の特徴は、神の真実の「預言」を、人間的な低次元に貶めながら、神の働き人であるエレミヤ自身を、絶対に信用するな！と宣伝することです。第二に彼らは、今の次元(現状)を変えること自体が、神に対する不信仰と説きながらも、仮に現実が危機的状況に至った場合には、「エジプト(この世)」に頼ることも、神の御心に沿う道として容認します。

「偽りの声」に騙されるな！
　そうです！私たちの耳には、それが「霊の耳」であれ、「肉の耳」であれ、自分の「肉」の思い(欲)が望む、「偽りの声」が必ず訪問して来ます。それが偽りのメッセンジャーです。では、正しいメッセンジャーは、いないのでしょうか？否！聖霊様が、私たちの全てを見守られ、神の「真実の声」を必ず届けて下さる、唯一の「助け主」です。

　私たちが常に警戒しておくべき点は、その助け主なる聖霊様が働く前に、必ず真っ先に訪れる「偽りのメッセンジャー」が、自分の心の内側にも働きかけることです。そのような霊的危機(警戒)意識を無視して、自分の肉が望む通りに進み、あたかもそれが神の御心と捉える者は、既に「偽りの声」に従う者です。今の「終末の時」にあっては、厳しい真実の「福音」よりも、耳障りの良いメッセージが好まれます。エレミヤの語るメッセージは、彼らにとって我慢ならぬ、過激な内容です。聖霊様も然り！聖霊様は、私たちが霊的に危険な状況に陥った場合には、優しき御声ではなく、二つの緊急メッセージをもって、霊的に叱咤されます。

　最初に訪問する声は、単なる「不安の囁き」の如きものかも知れません。しかし騙されないで下さい！それ自分の肉の「思い」が発するものであり、たとえ優しき方法論(解決策)を、内側から示されたとしても、それらは神の「真実」に至る、正しいメッセージを逆に遮断します。そして神を疑うように仕向けます。

　しかし覚えて下さい！「その時」に聖霊様が、弱い私たちに強く臨んで下さり、深い「呻きの声」をもって、次のように語りかけて下さいます。「あなたに与えられた信仰によって、これらの悪しき汚れた、偽りの声に対して命じなさい！イエス・キリストの御名によって、汚れた偽りの悪霊よ、今直ちに出て行け！と。お前の働きを、私は一切認めない。私は主なる神の、真実の声のみを求める。」と。これが聖霊様の第一の緊急メッセージです。

　続いて聖霊様は、次のようなガイダンス(二つ目の緊急メッセージ)を与えます。それは「あなたが一番望まない(欲しない)、最大の危機を考えなさい！」と。例えば私たちは、自分が不安に思う状況に遭遇した場合、自分の過去の経験等から分析し、その状況を自分流に解釈して乗り越えようとします。「その時」に私たちは、最悪の事態(最大の危機的状況)を、考える(予想する)ことを避けます。

　「最大の危機」を考えることは、私たちが日頃様々に思う、「不安」の次元を土台にして、最悪の事態を考えることではなく、神が自分に望んでおられる霊的ポジションを、逆に奪おうとする最大の霊的危機とは、如何なるもの(ケース)であるのか？それを認識することです。即ち「神の声」ではなく、「偽りの声」の発信者、サタンの声に従って(誘導されて)、「この世」に膝まずくこと、これが「最大の危機」となります。

　実は「最大の危機」を考えることで、見えて来る「真実」があります。それが聖霊様が何度も促す、「否！」という霊的シグナルです。そして「真実の光」を示しながら、次のようにアドバイスされます。「あなたの置かれた今は、吠え猛るライオンが、恐怖と不安をもって襲いかかる、そんな状況かも知れませんが、主なる神の御目から見れば、それは蚊の無く程度の、小さい次元(音)に過ぎません。しかし父なる神の御声は、あなたに対して明確に聞き分けることの出来る、真の羊飼いが発する正しい声です。そしてイエス・キリストは、永遠にあなたを守り支え、そして育て上げる為に、ご自分の命を懸ける程に、あなたの元に駆け付けて、あなたを贖い出して下さる方です！」と。

　そうです！イエス・キリストは、永遠に「あなた(私)」を愛し続け、生きる為の真の希望を与え、真実の神を信頼することで、豊かな次元を切り開くことの出来る、素晴らしい「あなた(私)」へと造り変えることを、強く望んでおられます。これが神の「出しい声」です。

　私たちキリスト者は、「今の時」にあって、如何に信仰が試されているのでしょうか？「偽りの声」は、必ず内側から発信されます。私たちの「肉(内側)」に働きかける、その悪しきサタンの働きに、私たちは耳を傾けるべきではありません！聖霊様が私たちを、「正しい声」の発信主、イエス・キリストの御声へと、常に導いて下さることを信じ続けましょう。そして私たちは、「肉」の戦いを放棄しましょう。「肉」の戦いを為すこと自体が、「肉の声」に従うことになるからです。

　不安だらけの世相の中にあって、私たちは確実に真実の神、イエス・キリストの「命の言葉」に守られ、かつ導かれている「神の民」として、神の「栄光」を現す、素晴らしい「祝福の時」が、間もなく訪れます。是非あなたが、「偽りの声」ではなく、真の羊飼いなる方、イエス・キリストの「御声」に、そしてあなたを、深く霊的に取扱いながら、ねんごろに練り聖めて下さる、聖霊様のガイダンスに、ストレートに聞き従うことが出来ますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン！(2021年9月26日のメッセ－ジ)

☆バルナバ・ブログ福音薬局　

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