今の試練の時(No.39)
「主の道」を整え、真っすぐにせよ!
この日、ハマンは・・・・上機嫌で引き下がった。しかし、王宮の門にはモルデカイが居て・・・・ハマンはこれを見て、怒りが込み上げてくるのを覚えた。・・・・彼は・・・・他の大臣や家臣にまさる自分の栄進について余すことなく語り聞かせた。ハマンは・・・・言った。「・・・・明日もまた王とご一緒することになっている。だが・・・・モルデカイを見る度に、その全てが虚しいものとなる。」妻のゼレシュは・・・・言った。「・・・・高い柱を立て、明朝、王にモルデカイをそれに吊るすよう進言しては如何ですか・・・・」ハマンはこの言葉が気に入り、柱を立てさせた。
【エステル記5章9~14節】
「今のハマン」の台頭に備えよ!
「世の中」が、目まぐるしいスピ-ドで進み、益々混沌とした状態になっています。そうです!私たちキリスト者は、非常に「危機の時代」に生きている!と言えます。実は霊の次元においても、非常なる「悪しき力」をもって、「暗闇の勢力」が拡大しています。何故なら、彼らは「真理の光」が再び登場した時に、自らの「暗黒の力」が消滅する、「その時」が近いことを知っているからです。
「真理の光」なる方、麗しの花婿イエス・キリストが、遂に地上に再臨される「その時」が、もう目前に迫っている最中、私たちは心して「最後の戦い」に備える必要があります。今日のハマン勢力が、いよいよ表舞台に登場し、キリストの花嫁なる、「エクレシア(神に召し出された者たち)」を全滅させるべく、様々に攻撃(迫害)して来るからです。否!現にアメリカ在住のキリスト者は、狂暴化した無神論暴徒たちから、様々に攻撃を受けています。
バプテスマのヨハネが、「救い主」の到来を前にして、「主の道を整え、真っすぐにせよ!」と叫び声を挙げながら、霊的備えを日々怠りませんでした。覚えて戴きたいことは、霊的なハマン勢力は、私たちが暮らす如何なる場所にも、形(在り方)を変えて存在しているという点です。そして、私たちの霊的弱みにつけ込んで、例えば今の「コロナ禍」の弱点、「経済最優先政策」の論理をもって、拝金主義(偶像マモンに頼る教え)を、いつの間にか、知らず知らず浸透させています。
「暗闇の勢力」の根本原理は、この「マモン」という名の拝金主義政策によって、世界中の人々をコントロールする(配下に置く)ことです。私たちは、彼らと対峙していく、つまり霊的に戦っていく上で、非常に重要となる戦い方が、やはり「祈り」の備えではないでしょうか!
「暗闇の勢力」との戦い
さて、今回の記事に見られるハマンの様子は、まるで自分が「最高の賓客」であると錯覚する程、上機嫌(絶頂感)に酔いしれています。帰宅後、彼は家族の前で披露します。「自分こそが、王に次ぐ権勢を有している!我が一族は、これで一生安泰である」と。しかし突如顔つきが変わりました。そして憎々し気に告白しましす。「なのに何だ、あいつは!あいつだけは、この俺様を見下している。見るだけでヘドが出る。」と。
すると妻のゼレシュが一言進言しました。「あなた!何だったら、なぶり者にして処刑したらどう?うちの庭に絞首刑台の柱を建てたら如何?」と。実はゼレシュの名前は、ペルシャ語で「金(ゴールド)」を意味し、女性に対する「最高の呼び名」です。これは「暗闇の勢力」が、人の心を様々に操る時に用いるもので、ハマンもそういう意味で、ゼレシュの投げかけた提案に、何の警戒心(用心)を抱くこと無く、柱を立てることになります。
バプテスマのヨハネは、絶えず叫び続けました。「主なる神が用意して下さる、神の道が早く整備されますように!この神の道を歩いて来る、救い主が早く出現するように!」と祈りつつ、彼は既存の宗教組織だけでなく、政治経済に蔓延る「不正」勢力に対して、「直ちに悔い改めよ!」という、過激なメッセ-ジを添えて。
今の世界は、果たしてどうでしょうか?「自己中心主義」が蔓延し、新ナショナリズムが台頭する中、「真実」を求めて叫ぶ、勇気ある人々が減少しつつあります。しかし、バプテスマのヨハネの如くに、「この国が荒山の如き、不正の茨とおどろが覆い茂ってしまったら、建国の精神どころか、信教の自由まで奪われてしまう!」と叫び、勇気をもって立ち上がった人物が、米国のT大統領かも知れません。
彼は今も尚、戦い続けて叫んでいます。「サタン崇拝主義者」という、世界全体を支配しようとする、「暗闇の勢力」という敵に対して。「闇の力」の大本サタンは、人々に対して「善を為すことより、悪(暴力、革命、過激な思想運動等)をもって打倒することの方が面白い!」と扇動し、「理想の世界(一つの偉大な世界)」、例えば「グローバリズム思想」を魅力的に説きます。
私たち「キリストの民」が、霊的イスラエル人として、今の世界に生かされている、つまり真実の神から召し出され、遣わされている理由は、エステルに課せられた「今のこの時のために!」と同じもの(使命)です。そうです!「今のこの時」の為に、私たちは如何なる「戦い」に臨んでいるのか?また如何なる「戦い方」を為すべきか?この点を正しく知る(①備え②訓練する)ことが肝心です。
「正義(神の義)」を求める戦い
エステルの具体的な「戦い方」は、この時には全く指示されていませんでしたが、聖霊様の「啓示」により、強力な「一石」をハマンに投じます。「酒宴」の招待という形で。この「酒宴」の中に、主なる神が「大いなる光」を投じられる時、「闇の勢力」の不正(陰謀)が、必ず暴かれることを信じた、エステルの信仰行動が、まさしく「主の道を整え、真っすぐにする!」ことでした。
「闇の勢力」の不正を暴くべく、「正義」を追求する人々が、T大統領に続け!と、次々と勇気ある信仰行動に出ています。日本のキリスト者の中にも、未だ僅かですが、霊的に「今の時」を正しく見据え、米国の霊的危機の為に、引いては日本の未来のために、「祈り」の闘いに入る(出陣する)、信仰者(聖職者も含む)が増えています。
いよいよエステルは、神の「知恵(偉大なる戦略)」によって、敵(ハマン勢力)の「陰謀(不正)」を明るみに出すことになりますが、私たちキリスト者も第一に①神の道が整えられ、真っすぐにされる(神の正義が打ち立てられる)ように!次に②花婿なる主イエス・キリストが、まさに今のこの時に再臨し、敵の頭を打ち砕きますようにと、この二つの激しい「祈り」をもって、「闇の勢力」と戦うべき時です。
あなたも霊的エステル、つまり「キリストの兵士」として、「今のこの時」のために招集されています。そうです!「今の時」は霊的に見れば、「コロナ禍」という「災い」の次元にありません!「神の道」がいよいよ整えられ、偉大なる「神の王国」が完成される、最終段階の時に至っている、素晴らしい「神の国」の次元です。
そういう意味で、あなたが「私は真実の神の命の言葉のみに立つ、キリストの花嫁(エクレシア)です!」と大胆に叫び、多くの人々に「神の道」を指し示す、勇気ある信仰者として、更に召し出されて参りますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!(2020年11月22日のメッセ-ジ)
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