バルナバ・ブログ村診療所

命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
あなたの命と心は、いつも健康ですか?それとも、何かの問題で病んでいますか?
私たちは、そんなあなたの、命と心の健康に気を配り、また命の処方箋を、聖書の「命の言葉」から提供します。

終末のエクレシア(No.20)

「神の平和」が満ち溢れるエクレシア




兄弟たち、あなた方にお願いします。あなた方の間で労苦し、主に結ばれた者として導き戒めている人々を重んじ、また、そのように働いてくれるのですから、愛をもって心から尊敬しなさい。互いに平和に過ごしなさい。
                                        【Ⅰテサロニケ書5章12~13節】


尊敬される「師」の特質
 尊敬される「師(先生)」の特質には、如何なる者に対しても、①適切に指導(ガイダンス)し②具体的により良い方向性を教え示す(インストラクト)、この二つの能力が備わっています。それと同時に、更に優れた「師(先生)」は、③将来に起こり得る、様々なトラブル(疾患、失敗、事故等)を、未然に防ぐ(回避する)為の、適切な「処方(解決策)」を、必ず施す(指示する)ことに長けています。


 今回のパウロの書簡には、実は上記の①ガイダンス、及び②インストラクトが記述されています。12~13節の記述を私訳するならば、「私は、私の友であるあなた方に、伏してお願いすることがある。それは、あなた方の間において、キリスト者としての生活に相応しく指導し、適切に正しい方向へと導き、あなた方に対して具体的に、教え示してくれる人々を、敬意の念をもって相応しく扱うように!ということである。また彼らは、あなた方の為に実際に働いてくれているのですから、最上の尊敬と愛をもって、彼らに相対しなさい。


 ここで言う「彼ら」とは、五役者(使徒、牧師、宣教師、預言者、教師)」に限る人々のことではなく、神の「恵み」を豊かに受けた、先輩のキリスト者たちのことです。パウロがテサロニケ教会の信者に対して、先輩のキリスト者たちを、最大限の「敬意」と「愛」をもって、接するように指導した理由は、テサロニケ教会において、意見の食い違い(論争)が互いにあり、愚かな「議論」に明け暮れていたからです。


 パウロが一番に、彼らに対して訴えたことは、「議論」や「無駄話し」に集中するのではなく、キリストに結ばれている共同体(エクレシア)として、互いに心へり下って仕え合うこと、そして何よりも相手(他者)を、自分よりも優った者として敬意を払こと!です。パウロのこの指導は、実は聖霊様が今に生きる、私たちキリスト者に対しても、盛んに訴えています。何故ななら聖霊様は、いよいよ霊的な「振るい分け」、即ち真実のエクレシア(小さな群れ)と、偽りの世俗教会という宗教組織(大きな群れ)、この二つに分離されるからです。


互いに「敬意」と「愛」をもって仕え合う
 先ずパウロが明言する、キリスト者が「愛をもって心から尊敬し・・・・」とは、「犬ども(ニセモノ)」に警戒しつつ、初めの「教え(イエス・キリストの福音)」を忠実に守り行うこと、そして御子の「来臨」に備え待つことです。キリストの「平和」が豊かに満ち溢れ、成熟したエクレシアに成長する為には、①互いに愛し合い、②互いに仕え合うことが必要となります。


 次にパウロが表明する、「あなた方にお願いします」(12節)とは、英語で「beg」と言い、伏して拝むように乞い願う表現です。つまり卑しい身分の者が、高貴な身分の者に表明する時に用います。ですからパウロは、テサロニケのキリスト者たちに対して、上から目線ではなく、相手を大切な「友」として、更にキリストに連なる将来の「花嫁(王妃)」として、彼らに懇願していると言えます。


 聖徳太子が制定した「十七条の憲法」の中に、「和をもって尊しとなす!」という有名な条文(第一条)があります。この条文を分かり易く説明しますと、「互いに心が和らいで、協力し合うことが一番尊いのであって、むやみに対立し合うことが無きようにしなさい。それが根本的な態度でなければなりません。」ということです。私たちキリスト者は、これを聞いて「アーメン!」と告白できます。今回のパウロの書簡と、殆ど意味合いが同じだからです。


 そうです!私たち日本民族には、この「和をもって尊しとなす!」という、素晴らしい霊的特質が備わっている以上、「終末のエクレシア」に於いても、神の「平和」が満ち溢れ、互いに愛し合い仕え合う、キリストの「御体」が形成されるべきです。神の「平和」とは、パウロ書簡の「結び」の言葉として記された、キリストの「平和」と同義語ですが、相手を自分より優った者と思う時に、自然と出て来る感情のことで、まさしく最大限の「尊敬」と「愛」のことです。


 エクレシアに連なるキリスト者が、互いに仕え合い、愛をもって尊敬し合う「群れ」になるのであれば、日本において偉大なるリバイバルが訪れた時に、健全なる共同体として、多くの魂を必ず収穫することになります。これから聖霊様による、霊的淘汰(振るい分け)が為される時代にあって、これは聖霊様からの重要な、かつ直々のガイダンス及びインストラクトです。


 イエス・キリストは具体的に、聖霊様に指示しています。「羊と山羊に分けよ!もう準備段階に入っているから。」と。聖霊によって祈り、聖霊によって仕え合い、キリストの平和が満ち溢れた、キリストの御体に成長した、賢い乙女の群れ(羊)を携挙するべく、イエス・キリストが再臨される、「その時」がまさに目前に迫っています。


 最後に「適切な・・・・」とは、その人(或いは物、対象)に一番相応しい時(事象)に用いられる言葉です。聖霊様こそが「終末のエクレシア」を、適切に指導(監督)し、適切な(折に適った)「助け」と「指示」をもって、正しく導いて下さる方です。「携挙」の時に、イエス・キリストが望んでおられる「群れ」とは、赤子から高齢者に至るまで、バランス良く霊的に成長した、健全なるエクレシアです。


 あなたが「終末のエクレシア」、即ちキリストの「御体」の一部として、キリストの「平和」を生み出す、豊かな賢い乙女に益々造り変えられながら、御国に凱旋する「勝利の民」として、日々力強く前進できますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!(2022年6月12日メッセージ)


☆バルナバ・ブログ福音薬局 

英語版(エステル処方)は以下から! 

にほんブログ村 哲学・思想ブログ キリスト教へ

にほんブログ村

×

非ログインユーザーとして返信する