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終末のエクレシア(No.8)

  「肉」が削ぎ落とされたエクレシア




私はこの子を授かるようにと祈り、主は私が願ったことを叶えて下さいました。私は、この子を主に委ねます。この子は生涯、主に委ねられたものです。彼らはそこで主を礼拝した。
エリはエルカナとその妻を祝福し、「主に願って得たこの子の代わりに、主があなたにこの妻による子供を授けて下さいますように」と言った。こうして彼らは家に帰った。主がハンナを顧みられたので、ハナンは身ごもり、息子三人と娘二人を産んだ。少年サムエルは主のもとで成長した。

                                      【Ⅰサムエル記1章27~28節,2章20~21節】


「肉なるもの」の抵抗
 「肉なるもの」が削ぎ落とされるという、神の霊的取扱いを受けた場合に、私たちの殆どが「苦しみ」を覚えます。ましてやエクレシアが、将来的に「肉なるもの」が、完全に削ぎ落され、霊的に麗しい「キリストの御体」へと、少しずつ造り変えられて行く時には、言葉としては素晴らしい、栄光ある「神の宮」に成長することで、私たちは希望を抱きますが、その霊的取扱いには、物凄い「苦しみ」が伴うことになります。


 何故なら①様々に切り刻まれ、更に②削り落とされ、それと同時に霊的な「痛み」と「苦しみ」が生じるからです。「エクレシア」にも、心(霊)の感情はあります。しかし覚えて下さい!私たちが「キリストの御体」、つまり「エクレシア」として、最終的に完成される時には、「肉なるもの」が完全に削ぎ落とされ、その結果として、「確信」と「希望」に満ちた、麗しい「エクレシア」が建て上げられるのです!


 「神の宮」は最初から、完全に聖い状態ではありません。「罪」故に、この世の「汚れ」によって汚染されているからです。ところでハンナの信仰姿勢は、初子イサクを捧げたアブラハムの信仰と同じものです。それと同時に、私たち自身が主イエス・キリスト、即ち花婿なる方の御元に帰る時には、ハンナやアブラハム同様に、「肉なるもの」が完全に、削ぎ落とされるべきものが多々あります。


「マイナス思考」の罠
 そこで先ず私たちが、第一に知るべき重要ポイント、それは私たちが純水に、神の「御心」を求めれば求める程、霊的に増加(襲来)して来るもの、即ち「肉なるもの」が抵抗するなど、霊的戦いが必ずあるという点です。その霊的抵抗は、先ず①頭(肉なる考え)の中から生じます。特に「マイナス」思考に働きかけます。この霊的「思考」の罠に、私たちが陥らない為にも、やはり「肉なるもの」が、完全に削ぎ落とされる必要があります。


 私たちの「思い」の中には必ず、この「マイナス」という概念が侵入して来ます。人間の思考は、アダム(エバ)が犯した「罪」故に、二次元的「思考」及び三次元的「思考」という、この二つの「思考」をもって、全ての物事(事象)を捉えようとする、霊的「弱さ」があります。二次元的「思考」とは、例えばAとBを比較する際に、常に自分と他者を見比べて、様々な優劣を「肉なるもの(思い)」で測ることです。


 ところで、私たちが「マイナス」と思える状況の中に、果たして神の「御心」や、麗しい「祝福」の実はあるのでしょうか?現実の「マイナス」を、肯定的に捉えることが出来ないのが、私たちの思考面の「弱さ」です。そういう意味で私たちキリスト者は、「終末の時」に何故生かされ、また霊的に様々な肉が削ぎ落とされ、神の取扱いを受けながら、最終的に如何なるエクレシアとして、霊的に造り変えられて行くのか?それがハンナの信仰姿勢に見られるのです。


 ご存じのように彼女は、物凄い「戦い」の中にありました。初子サムエルを自分の胎内に授かり、実際に出産しました。その瞬間に、今までの肉的な「戦い」、つまりペニナとの戦いを放棄し、霊的な「戦い」に臨みましたが、彼女も一人の母親として、母性という「肉なるもの」がうめき苦しむ訳です。「主よ、私はあなと契約を交わしました。この子を,いつになったら献上すべきでしょうか?」と。


 それに対して、聖霊様は無言のままです。彼女は「いつ?」という、肉なる「戦い」の中で、自分の「マイナス思考」と戦うことになります。自分で「時」を定めることが出来ない、これ程辛いことはありません。「数値(数字、数量等)」は、測る上で良き「単位(目安)」となりますが、必ず「マイナス思考」を生みます。それ故に、ハンナも母性という「肉なる感情」と、この「数値(いつ?)」を巡って戦うことになります。


 例えば「今、この子を手放したら、この子が可哀そう(悲しむかも知れない)!」なとど思うこと、これが「マイナス思考」です。しかしハンナは、夫エルカナのアドバイスを受けて、決断しました。そして、この時から「肉なるもの」が、完全に削ぎ落とされることになります。ハンナは最終的に、「主よ、この子はあなたによって、願い得た子なのですから、私はあなたのもとに、あなたに対する当然の感謝の気持ちとして、この子をお返しします。この子は、確かに私たちの子として、三年間共に暮らしましたが、本来は主よ、あなたのものです!それ故にこの子を、あなたの栄光の次元の中に捧げます!」と、涙ながらに告白しました。


神が与える永遠の「プラス」
 その告白と同時に、聖霊様は彼女に対して、更なる「油注ぎ」をもって、激しく臨んだ時に、捧げ尽くすことで得られる神の「豊かな次元」を、ハンナは「幻(啓示)」として見ることが出来ました。即ち「サムエルが、いずれ時満ちて、神の栄光をイスラエルにもたらす!」という、今の先にある偉大なる「神の次元(事実)」です。


 神の豊かな「次元」とは、言い換えれば「永遠のプラス」が、豊かに満ち溢れている世界です。私たちが見る「マイナス」は、神にとっては全てが「プラス(益)」です。私たちの肉なる思考では「マイナスは、いつまで経ってもマイナス!」としか捉えられません。それ故に苦しむ訳です。聖霊様は「その時」、次のような霊的促しを与えます。「肉なるものが削ぎ落とされる、今の取扱いを素直に感謝しなさい!今のマイナスは、主なる神が用意される、永遠のプラスの次元を更に激しく求める、祈りの信仰者へと、あなたが造り変えられる時になるのです。それ故あなたの弱さの中に、私は強く働きたいのです!」


 私たちは「現実」を土台にして、その上に自分の「安心保障」、「将来的な備え」、「予備的な財源」などを積み上げて、自分の「肉の努力」に勤しみますが、これは真実の神を「頼み」とする生き方ではありません。土台が「肉」だからです。それ故に聖霊様は、その「肉なるもの」を削ぎ落とされるのです。その結果、私たちは「マイナス」の中に働かれる、主なる神の偉大なる「御業」に期待し、「肉なるもの」から「霊なるもの」を欲する、真摯な信仰者へと聖められて行くのです。


 とかく私たちは、「マイナス」に陥らない為には、その「マイナス」を消す程の、「プラス」を積み重ねようと努力しますが、これは二次元的思考です。しかし「霊なるもの」を求める信仰者は、「マイナスの次元」をマイナス(不利、不足、負債、損等)とは捉えません。神の次元の中においては、「マイナス」であっても、神の御業如何によっては、既に「プラス(益)」として用意して下さるもの!と捉えます。


「3+2」の祝福
 祭司エリは、初子サムエルを捧げ尽くした、エルカナとハンナを祝福して、神の偉大なる「プラス」を信じて、執り成しの「祈り」を捧げました。すると如何なる神の次元が、二人の人生に再開されたのでしょうか!結論から言えば、「息子三人と娘二人」という、神の偉大なる「プラス(3+2の祝福)」が、彼ら夫婦に授けられたのです。


 私たちが「全て」を捧げ尽くすことによって、「肉なるもの」が削ぎ落とされるという、神の取扱いが完了します。主なる神は「天なるもの」をもって、私たちを聖別する為に、また神の「エクレシア」とする為に、素晴らしい「神の次元」を開くべく、この恐ろしい「マイナスの時代」の中にあっても、私たちを豊かな「キリストの体」へと、更に成長させて下さいます。


 そうです!私たちは、「肉なるもの」を完全に削ぎ落として下さる、主なる神に期待して参りましょう!神に対する、「確信」と希望に満ちた「誇り」を、私たちが持ち続ける限り、私たちがハンナ同様に聖められた、完成された「終末のエクレシア」として、大いなる神の「祝福」を、多くの人々に用意することが出来ます。


 完成された「終末のエクレシア」には、世の中の「現実(マイナス)」を一掃する程の、「ホンモノ(神のプラス)」が満ちています。そしてホンモノの「生活の糧」が、日々用意されています。それだけではなく、ホンモノの「希望」が見えます。私たちは必ず、「肉なるもの」が削ぎ落とされることで、ハンナ同様に「麗しい者」へと、最終的に造り変えられて行くのです。


 私たちの「先」には、明るい永遠の「希望」、その真実の光なる方、イエス・キリストが待っておられます!この方は「暗闇」を完全に一掃し、私たちに「真の自由」を与え、多くの魂を完全に解放することの出来る、また提供することの出来る、「3(三人の息子)+2(二人の娘)」の祝福を用意して下さいます。どうぞ多くの魂が、最終的に「エクレシア」に群がって来る、そのような霊的ビジョンが、あなたにも啓示されますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!(2022年2月27日メッセージ)


☆バルナバ・ブログ福音薬局 

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