聖霊様が提供する「最高のメニュー」

時刻になったので、イエスは食事の席に着かれたが、使徒たちも一緒だった。イエスは言われた。「苦しみを受ける前に、あなた方と共にこの過越の食事をしたいと、私は切に願っていた。････」そして、イエスは杯を取り上げ、感謝の祈りを唱えてから言われた。「これを取り、互いに回して飲みなさい。････」それから、イエスはパンを取り････言われた。「これは、あなた方の為に与えられる私の体である。私の記念としてこのように行いなさい。」食事を終えてから、杯も同じようにして言われた。「この杯は、あなたの方の為に流される、私の血による新しい契約である。
                                                【ルカ福音書22章14～20節】

聖霊様の最大の「願い」
　世界で唯一無二の最高のシェフ、それが聖霊様です。聖霊様が提供するメニューは、命の糧である「イエス・キリスト」だけです。イエス・キリスト以外のメニューは、「この世」が提供するものです。聖霊様が、私たちの信仰生活にとって、無くてはならない程の「活力」として与えるものが、「イエス・キリスト」の御体であり、「贖いの生贄」として屠られた、小羊(イエス・キリスト)の貴い「血潮」です。私たちが霊的に、イエス・キリストの御体を食し、その貴い血潮を飲むことには、実は重要な奥義が示されています。

　「聖餐式」の原点である、「過越祭」における二つのメニュー(種なしパンと赤ワイン)を、聖霊様が何故いつも提供するのか？その理由(奥義)を知る(体験する)ことで、実は私たちが「イエス・キリスト」を、霊的に食することで、イエス・キリストの「御体」を共に分かち合い、また今の「悪しき時代」にあっても、イエス・キリストの貴い「血潮」を戴くことで、永遠の「聖さ」を保つことが出来るのです！

　聖霊様の最大の「願い」は、聖霊様が私たちに提供する、過越のメニューの中に示されています。パウロは、次のように明言します。「キリストがあなた方の内に形造られるまで、私は、もう一度あなた方を産もうと苦しんでいます。」(ガラテヤ書4章19節)、即ち「イエス・キリスト」を霊的に食することで、私たちがイエス・キリストのように形造られながら、成長して行くことです。では私たちが、イエス・キリストのように、麗しい霊的品性を備えた者として、豊かに成長し形造られるとは、どういうことでしょうか？答えは「聖餐式」にあります。

「過越の食事」の奥義
　ところで私たちは、普段何の為に食事を摂取しているのでしょうか？口から入るものが、私たちの体にとって、非常に重要な栄養となるのか？それを知っているからです。「イエス・キリスト」を霊的に食することで、私たちの霊的な体は、如何なる栄養となって、私たちの益になるのでしょうか？イエス・キリストの際立った、麗しい品性の特質(霊的栄養素)には、実は二つの要素があります。先ず①神の永遠の「聖さ」に、私たちをあずからせる為に、自らの「命」の代償として、率先して十字架上に捧げられたこと、このイエス・キリストの信仰行動にあります。そうです！イエス・キリストの品性の第一要素が、神の「聖さ」です。

　私たちが、神の「聖さ」の中にあずかることが、中々出来ないその理由は、私たちの「霊」の中に、アダム(エバ)が犯した「罪」の結果、悪しきパン種が繁殖しているからです。それ故に、私たちはイエス・キリストの「御体」、即ち霊的な「種なしパン」を、いつも食し続ける必要があります。そうすることで、神の「聖さ」が拡大して行くのです。次にイエス・キリストの品性の第二要素は、②「罪」の赦しです。ご存じのように、私たちの犯す様々な「罪」、その霊的負債は返済できない程の、巨額なものとなっています。ところがイエス・キリストの「血潮」は、私たちの霊的負債を、完全に帳消しにします。それ故に私たちは、イエス・キリストの血潮を通して、「完全に赦された(帳消しにされた)！」という、「確信」と希望に満ちた「誇り」をもって、日々安心して歩むことが出来るのです。

　「苦しみを受ける前に････」(15節)の御言葉には、イエス・キリストが「十字架」という、死の「戦い」に出陣するに当たり、是非とも弟子たちに特別メニューを提供し、共に食したい！と願う、イエス・キリストの強い願望がにじみ出ています。「私が今から行く、苦しみの旅路の前に、あなた方と最後の食事を共にしたい！」と。ここで言う「最後の食事」とは、一度限りの特別な「最高メニュー」のことです。

　イエス・キリストが弟子たちと共に、最後の「過越の食事」を分かち合った、その理由は「私の記念としてこのように行」(19節)う為です。イエス・キリストが言及する「私の記念として」とは、単なるイベントなどの、定期行事とする次元にはなく、「私があなた方の為に、過越しの食事を準備し、共に分かち合ったその理由は、私がこれから行く苦しみの旅路を、あなた方が後々語り合う中で、今日の出来事を決して忘れない為です。それ故に、あなた方はこの霊的味覚を、いつも憶えていなさい！」という、師匠からの「遺言」の如き、重要な言葉の次元にあります。

「イエス・キリスト」のみに飢え渇きなさい！
　そうです！このイエス・キリストの言葉は、今に生きる私たちキリスト者も、同様に「記念として行う」べき、重要な礼拝の根幹部であり、イエス・キリストに対する信仰の原点(基礎)です。主なる神が、私たちを創造された本来の目的は、汚れた「この世」にあっても、しみも傷も一切無い、麗しい「聖い乙女(娘)」として、私たちを神の永遠の「聖さ」にあずからせる為です。即ち、創造主(親)と私たち(子)が、真実な愛の関係の中で成長し、永遠に祝福され続ける為にあるのです。

　ですから創造主なる神は、「イエス・キリスト」が私たちの内に、満ち溢れる程にまで形造られ、私たちがイエス・キリストの身丈にまで、麗しく整えられ成長して行くことを、聖霊様と共に切に望んでおられるのです。これが「過越祭」における、聖霊様の特別メニューの「霊的レシピ」です。賢い乙女たちは「その時」、遂に(花婿なる主人に対して)呼ばわります。「愛する方よ、私たちは準備して待っていました。」と。麗しい「その時」が、まさしく今の時の直後に用意されています！しかし多くのキリスト者が、悪魔サタンの提供する「惑わし(世的なメニュー)」に騙され、世的な福音を喜んで信じる(食する)、そんな嘆かわしい時代にあります。

　再度強調しますが、「イエス・キリスト」だけを霊的に食することが、私たちの「命」の原動力です。だからこそ「過越祭」のメニューが、私たちにとって「最高の食事」であり、神の「聖さ」にあずかる唯一の方法です。私たちが信仰の食卓に置くべき、唯一の料理がイエス・キリストの「御体(種なしパン)」と、イエス・キリストの「血潮(赤ワイン)」です。

　どうぞイエス・キリストの「命の言葉」に、毎日飢え渇いて下さい！朝起きた時から、「霊的戦い」が始まっているからです。朝に夕に「命のパン」、即ち「聖書」の御言葉を反芻することで、聖霊様が提供して下さるイエス・キリストを、「最高の食事」として戴きましょう！汚れた時代の中にあっても、あなたが聖い信仰生活を全うすることが出来ますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン！(2023年7月2日のメッセ－ジ)

☆バルナバ・ブログ福音薬局　
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