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命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
あなたの命と心は、いつも健康ですか?それとも、何かの問題で病んでいますか?
私たちは、そんなあなたの、命と心の健康に気を配り、また命の処方箋を、聖書の「命の言葉」から提供します。

キリストの家族(No.9)

                母リベカは何を見ていたか?



・・・・イサクは、妻に子供ができなかったので、妻のために主に祈った。その祈りは主に聞き入れられ、妻リベカは身ごもった。ところが、胎内で子供たちが押し合うので、リベカは、「これでは、私はどうなるのでしょう」と言って、主の御心を尋ねるために出かけた。主は彼女に言われた。「二つの国民があなたの胎内に宿っており、二つの民があなたの腹の中で分かれ争っている。一つの民が他の民より強くなり、兄が弟に仕えるようになる。」月が満ちて出産の時が来ると、胎内にはまさしく双子がいた。・・・・二人の子供は成長して、エサウは巧みな狩人で野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で天幕の周りで働くのを常とした。イサクはエサウを愛した。狩の獲物が好物だったからである。しかし、リベカはヤコブを愛した。
                                                                                                        【創世記25章19〜28節】


「家督」を継ぐにふさわしい者とは?
 私たちも「この世」にある限り、「キリストの家族」として、様々な人々と関わり合う時が、当然の事としてあります。その中(過程)において、私たちは物事の「表面(うわべ)」だけでなく、その人(或いは物事)の中にある、霊的な側面を正しく「見る(見極める)」必要があります。何故ならば、父なる神は全ての人々に対して、隠された偉大な「ご計画」を用意し、漏れなく「救い」にあずからせようとしているからです。今回のストーリーの中に、私たち「キリストの家族」が、神の偉大な「ご計画」を、如何なる次元の中で、正しく判断して行くべきか?その実例が詳しく描写されています。つまり、イサク(家長)とリベカ(家長の妻)は、如何なる霊的視点をもって、子供(エサウとヤコブ)の全てを、正しく認識し(見)ていたか?という点です。


 実は彼らの二人の子供は、「この世」に産み出される以前より、リベカの胎内において合い争っていました。母であるリベカは最初、非常に驚き心配しましたが、すぐ神の御前にへり下り、この事態における神の「御心(ご計画)」を祈り求めました。すると父なる神は、預言的な言葉をもって、彼女に「御心」を示されました。「二つの国民があなたの胎内に宿っており、二つの民があなたの腹の中で分かれ争っている。一つの民が他の民より強くなり、兄が弟に仕えるようになる。」(23節)彼女は、この「御言葉」を示された時、「双子」を宿していることに関しては、物凄い喜びを覚えましたが、「兄が弟に仕えるようになる。」という、常識では有り得ない預言の内容について、霊的に強烈な印象を覚え、更にこの「御言葉」の真意を求めるべく、自分の「霊」の中に保管したのです。


 どの民族においてもそうですが、「家督」を継ぐ者は大抵の場合、男子の「長子」と決まっています。ところが、ご存知のように仮に兄弟の中で、「長子」より「次男(或いは三男)」の方が、人格面や指導力等に優れていたりしますと、「家督」相続の中で一番重要な要素、つまり「財産」分与をめぐって、兄弟どうしで合い争うという、不幸な事態に陥ることは、どの民族においてもよく見受けられます。ですからリベカも、神からの預言を聞いた時点では、「もしかしたら私たちの息子も、世間の中で為されるような、悲劇の家族になるのかしら?」などと、失意の念を抱いたかも知れません。しかし彼女の場合、「二人は(今も)合い争っているが、神のご計画の流れにあっては、最終的に兄が弟に仕える(二人とも共存し合う)!」という結論(確信)に至りました。


イサクはエサウを愛した。狩の獲物が好物だったからである。しかし、リベカはヤコブを愛した。」(28節)
 実は、私たちが物事に対する判断を、「うわべ」だけで見ていきますと、イサクが「エサウ」を優先的に見た結果の如く、霊的な面でキリストの「家督権(救いの恵み)」を失う(あずかれない)ことになります。エサウとヤコブは、父イサクと母リベカ二人から、共に大事な「我が子」として、平等に愛されました。また彼らは幼少の頃より、アブラハムの「家訓」を教えられ育ちました。「父なる神の御言葉に聞き従い、そのことを常としなさい!何をするにも、先ず神の御心を求めて、神の御前にへり下りなさい!あなた方の為すべきことは、いつも神の御前に出ることです!」と。父イサクにとって長子エサウは、実に優れた能力を持ち併せた自慢の子であり、いずれは「家督」を継がせようと思っていたことでしょう。それに対してヤコブは、イサクの「視点」からは恐らく、「何と兄と比べて、ヤコブは頼りないことか!もっと外に出て行き、狩猟に力を注いでもよいのに・・・・」などの思い(心配)を与える存在でした。現代的な表現で言えば、まさしくエサウは「お父さん子」、ヤコブは「お母さん子」に当たります。


リベカの「視点(愛するもの)」
 「愛する」というキーワードは、英語で「prefer」と言い、「〜の状態にあることを、非常に望ましく思う」という意味です。ですから、単にこの動詞は、リベカが「エサウ」よりも、「ヤコブ」という一人の息子(存在)を可愛がるという、低レベルの概念を意味する言葉ではなく、むしろリベカは、ヤコブの持って産まれた「性格」や、普段の「状態(生活態度や生き様)」などを、エサウのものより喜ばしく思っている、このように解釈した方が理解し易くなります。イサクがエサウのものを好ましく思った理由は、殆ど肉なる次元から来る思いですが、エサウの狩りの「獲物」自体を欲する(食する)ことでした。つまりイサクは、エサウの手の「技」と、その「実(結果)」を好んでいたのです。


 それに対してリベカは、ヤコブのものを好んだ訳ですが、21節の記述内容からは、彼女がヤコブを愛した真の「理由」が、何も浮かび上がって来ません。しかし聖霊様は、私たち「キリストの家族」が、見誤って(読み違いして)はならない重要な奥義を、この「しかしリベカは・・・・」の御言葉の中に教え示しています!覚えて頂きたいことは、ヤコブの目に見える「もの」は、はっきり言って何もありません(持っていません)。


 ご存知のように、父なる神が一人一人に本来与えている、心の「状態(心が純粋に欲すること)」と「成長」、つまり霊的な歩みにおいて、創造主を求めて止まない「飢え渇き(信仰)」というものは、目に見える三次元(うわべ)の領域には存在しません。母リベカは、ヤコブの霊的状態の中に、まさしく「飢え渇き」という、素晴らしい霊的資質があることを、出産時から見抜いていました。そしてリベカはヤコブが、神の約束の時が来る「その時」まで、アブラハムから代々続いている、素晴らしい「祝福」を相続するに、ふさわしい「器」へと整えられることを、信仰をもって見ていたのです。


 あなたは物事(人)に対する判断を、「うわべ(肉眼で見た次元)」で認識しますか?それともリベカの如くに、将来に対する神の「ご計画」を通して、霊の次元で神の「御心」を求めようとしますか?父なる神は、私たちの「思い」と「計画」を、遥かに優った霊の次元の中で、全ての物事を進めておられます!私たちは「正しい道」を、物事の「うわべ」だけで判断し、「ここを進めば大丈夫だ!」などと、安易に選択する傾向にありますが、アブラハムからイサクに引き継がれた、神の大いなる「祝福」を相続するには、人間的に優れたエサウの「もの」ではなく、人間的には何の役にも立たない、ヤコブの「霊的資質」を好ましく思った、リベカの霊的「視点」の如くに、「たとえ今は、険しい過酷な道のりを歩いていも、私は神の御心に通じる、真理の道に従って前進する!」ことを選択すべきです。


 最終的にエサウは、「霊的長子」の権利にあずかることが出来ませんでした。何故なら、父イサクの「肉眼」が老いたこともあり、神によって完全に塞がれたので、ヤコブをエサウと誤認したからです。私たちも「キリストの家族」として、神の大いなる「祝福」にあずかる、霊的な「家督権」を戴いています。アブラハム・イサク・ヤコブの神は、祝福の本流に直系(本家)だけを選んで、その相続にあずからせるような、この世の「ご利益神」ではありません!イエス・キリストを信じる、私たち「神の家族」は、全ての民が等しく神に愛され(好ましく思われ)、神の大いなる「救いの遺産(恵み)」を受け継ぐ、共同相続人なのです!


 それならば私たちは、受け継ぐにふさわしい「器」として、リベカの「信仰」の行動の如くに、たとえ今の自分(器の状態)が、この時のヤコブと同様の者であっても、「主よ、あなたが計画しておられる、この器(私)を通して、イエス様によって始められた救いの事業が、麗しい豊かな実りへと、完成されることを信じます(霊の目で見ます)!」と祈り求めて下さい!聖霊様は必ず、あなたの飢え渇き求める霊の叫び、そしてイエス・キリストの「御顔」を慕い求めて止まない純粋な心、神の御言葉に素直に聞き従う、あなたのへり下った信仰をご覧になり、父なる神の豊かな「御国の財産(相続分)」が、イエス・キリストの「救い」の御業となって、「あなた」を通して現れる出ることを、主イエス・キリストの御名によってお祈りします。アーメン!


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