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キリストの家族(No.2)

                男性の為すべき本来の務め



主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、人がそこを耕し、守るようにされた。
                                                                                                              【創世記2章15節】


 「主なる神は人を連れて来て」の御言葉の中にある「人」とは、男性格(man)を表す言葉です。ですから当然この「人」とは、アダムという「最初の人(男性)」のことです。この「男性」が、父なる神の定めた創造の法則の中において、その本来の「役割(務め)」を果たさなければ、霊的に必ず破綻する、つまり神の大いなる祝福にあずかることが出来ません。それ故「男性」が、父なる神が定めておられる、「男性」として本来為すべき「務め」を、霊的に正しく把握しなければ、いつまで経っても各自の「家族」の中に、本来のイエス・キリストの「救い」が現れて来ません。


 ところで「最初の人」であるアダムは、「罪」さえ犯すことがなければ、「土」を耕すことにおいて、何の苦労も無かったのではないか?と、私たちは推測しがちです。しかし、父なる神はアダムを創造した時、しかもエバを伴侶として創造される以前から、アダムを「エデンの園」に住まわせ、そこを耕し守るように!と、直々に命じている訳です。え!「エデンの園」という、言わば御国の地上モデルでもある、素晴らしいフィールドにおいて、「人」が耕さなければならないとは、どういう理由があるのですか?などと、殆どの者が疑問に思うことでしょう。しかしこの「ご命令」の中に、父なる神が定めておられる、男性を創造した真の「目的」があるのです。「男性」が①耕し、そこを②守るという、二つの重要な働き(務め)があること、この「真理」を私たちが明確に知り、そして「男性」が常に果たさなければ、全ての「不幸」が始まるのです。


夫(男性)の主たる務めとは?


夫たちよ、キリストが教会を愛し、教会のためにご自身をお与えになったように、妻を愛しなさい。キリストがそうなさったのは、言葉を伴う水の洗いによって、教会を清めて聖なるものとし、しみやしわやその類のものは何一つ無い、聖なる、汚れの無い、栄光に輝く教会をご自分の前に立たせるためでした。そのように夫も、自分の体のように妻を愛さなくてはなりません。妻を愛する人は、自分自身を愛しているのです。
                                                                                                      【エペソ書5章25〜28節】


 パウロによれば、私たちキリスト者は「イエス・キリストの花嫁」であり、霊的に頭なる方イエス・キリストは、私たちの「花婿」です。それ故パウロは、私たちとイエス・キリストの正しい関係(在り方)を、「夫婦」という家族単位で、霊的に説明しています。「本来の人」であるアダムは、父なる神の「愛」という、素晴らしい「守り(平安)」の中にあって初めて、全ての働き(手の業)が祝福され、「耕す」作業もスムーズに為すことが出来ました。しかし罪を犯した「人」は、誰から教えられた訳でもないのに、彼ら(夫婦)から産まれ出た「子孫(カインとアベル)」の中に、「殺人」という凶悪な罪を産み出すことになりました。カインは、自分の骨肉である弟アベルを「妬み」から殺し、そして「地」に埋めました。このように私たち「人」は、父なる神の「愛」から離れた時から、互いに他者を「憎む」「妬む」「恨む」「傷つける」存在になったのです。


 25節の御言葉(英訳)を直訳しますと、「自分の体をいたわる(大事に扱う)ように、自分の妻を愛しなさい!」となりますが、パウロはこの御言葉から、基本的な夫婦の「関わり方」について、詳しく教え諭しています。私たちは他人が、例えば発熱したからと言って、さほど気にかける者はいません。ところが、自分の「体」に異常があり、頭痛などが生じたりしますと、自分の「体」をいたわって薬を服用するなど、「快復」への努力を怠りません。


 それと同じ配慮(ケア)を、自分の伴侶に対しても労力を費やすこと、これが「夫」たる者の大事な務めなのです。つまり、アダム(男性)にとって「耕す」という務めは、「地」を耕すことばかりでなく、妻の①霊的領域、そして②精神的(心の)領域、基本的な③肉体の領域にまで大事に取り扱うことを、霊的奥義として含んでいるのです!私たちは当然、「自分のこと(領域)」を先ず愛します(大事にします)。これは如何なる生物も、本能として基本的に為す行為です。しかしイエス・キリストが、パウロを通して私たちに命じていることは、男性が「何」を優先的に①耕し、そして②守るのか?この点について正しい方向性を示しています。


 「夫」が優先的に①耕し②守るべき対象は、「妻」です。この優先順位を無視して、「夫」が独断先行しますと、「嫁・姑問題」を始めとする、様々な家族問題(トラブル)が生じます。それ故私たちは、「父親」として息子に対して、男性は何を先ず耕すべきか、また「母親」としては娘に、「夫」となる男性とどう関わっていくべきかを、子供の時から教え示す責任があります。つまり全てのキリスト者の親は、「息子」に教えることと、「娘」に教えることが、異なる「務め」であることを、エペソ書5章から学ぶべきです。


 農作業を経験された方は、十分にご承知のことでしょうが、地を耕すという作業(務め)は、決して生易しいものではありません。岩(石)の多い、しかも雑木や雑草だらけの土地を、木製の鍬(クワ)や鋤(スキ)で掘り起こす(開墾する)ことは、最初は無理なことです。先ず石や岩を取り除き、木を切り倒し、根株を掘り起こすなど、非常に体力を消耗する、この根気の要るプロセスを経た後、ようやく「土」を耕し始めることが可能になります。しかし「硬土」の場合は、更に細かく「土」を砕かなければなりません。


 アダムがこのように、地を耕すという労働において、「罪」を犯した結果、「苦しみ」を強いられたのと同じプロセスをもって、実は「男性」の務めである、①耕し②守ることは、生半可な気持ちで為し得る次元にありません。それ故、妻を持つ「夫」として、子を持つ「父親」として、またある時は教会信徒の「長老」や「牧師」として、自分(男性として)が為すべき正しい務めは、妻や子供たち、そしてキリスト者の群れを、支配する(コントロールする)ことではなく、各自の「霊」のフィールド(畑)が、如何に悪魔サタンの度重なる攻撃と、霊的なイバラやオドロによって荒されているかに、心と思いを配り(ケアし)、そのことのために父なる神に対して、「祈りの手」を挙げるべきです。「男は・・・・、清い手を挙げてどこででも祈ることです。」 (第一テモテ2章8節)そして、聖霊様の霊的取り扱いを受ける中で、彼らの「霊」が聖なるフィールドに変えられることを、必死になってとりなす、或いは共に「苦しみ」を分かち合うなど、これが男性の為すべき、本来の主たる「務め」です!


男性としての回復
 しかし、「この世」に生きる男性の殆どが、父なる神が定めておられる、男性としての本来の「務め」が理解できません。彼らは、古い伝統的な「教え」を頼みとして、「男たるものは、・・・・でなければならない!」、「外で稼いで家計を潤しさえすれば、外(この世)で何をしても構わない!」などと、威張って主張することでしょう。「家族」を金銭面で養うだけで、家庭を守るのは「妻」の務めという、男性を中心とした暗黙の支配論理が、依然として根底にあるからです。しかし「子育て」は、決して「妻」だけの役割ではありません!男性は、「地(労働)」の領域において耕すばかりでなく、「家族(家庭)」という一番大事なフィールドを、本来は「伴侶」の助けを受けながら、耕し守るという重要な働きを担っているのです。


 それ故この本来の「務め」を、男性がしっかりと果たさなければ、「家族」の祝福には至りません。男性が、本来立つべきポジションに立たないため、「家庭」が崩壊し、「妻」が嘆き悲しみ、子供たちが霊的に迷子となる、これが今日の日本の「家庭」に起きている、現実(事実)なのです。私たちキリスト者は、そうであってはなりません!今まで見過ごされてきた、神の「男性」に対する「真理」、つまり「エデンの園」においても、男性は①耕し②守る「務め」があったという、この聖なる「務め」に、男性のキリスト者の方々は、すぐに立ち返りましょう!


 私たちはイエス・キリストを信じることによって、霊的な子孫の繁栄を受け継ぐという、「キリストの家族」の雛形(モデル)に組み込まれた以上、必ず聖霊を通して「男性の回復(変革)」にあずかる、栄光の姿(有様)を見たいものです。益々私たち男性キリスト者も、そのような聖なる変革の流れに、全て委ねて参りましょう!それと同時に全てのキリスト者が、「男性」に対する神の「ご命令」を、決して忘れることなく、従順して守り行うことの出来る者へと、聖霊によって仕立てられることを、主イエス・キリストの豊かなる、「救い」の御業に期待しつつ、祝福してお祈りします。アーメン!


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