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命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
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正しい生き方(No.18)

                        母親の一番の願い




ルツは姑と一緒に暮らしていたが、姑のナオミが言った。「私の娘よ、私はあなたが幸せになる落ち着き先を探してきました。あなたが一緒に働いてきた女たちの雇い主ボアズは、私たちの親戚です。・・・・体を洗って香油を塗り・・・・あの人が休む時、その場所を見届けておいて、後で側へ行き、あの人の衣の裾で身を覆って横になりなさい。その後のすべきことは、あの人が教えてくれるでしょう。」
                                                                        【ルツ記3章1~4節】


「幸せ」を願う心
 収穫が終える頃、ナオミはルツに対して、不思議なことを命じました。ご存知のように、ナオミとルツは本来、「他人」と「他人」の関係です。かつて息子の「嫁」であったとしても、異邦人のルツに対して、我が子(娘)の如くに親近感を覚えることは、普通ではありません。


 しかしルツの大胆な信仰行動により、霊的な回復が始まったナオミは、今回一人の「母親」として、一人の「か弱きルツ」に対して、重要な霊的アドバイスを命じました。「命令」というより、母親の真心からの「願い」でした。「あなたは未だ若く、見目麗しい女性です。そして今の時が再婚するには、もってこいの年齢です。私が探してあげるから、どうか再び幸せになっておくれ!」と。


 驚いたのはルツの方でした。「え?・・・・お義母さん!以前申しましたように、あなたの信じる真の神に付き従う!と告白しました。お義母さんが天命を全うするまで、とてもじゃありませんが、自分の幸せは考えられません。なのに何故ですか?」と、逆に問い返しました。するとナオミは、「私の最大の願いは、あなたが幸せになることです!」と、面食らったルツに強く言い放ちました。


 「人」は生まれながら、創造主の「ご性質」に似通っている部分、例えば「命あるもの」に対して、何らかの「慈しむ心」が養われています。即ち、その慈しむ対象物に対して、「幸せになって欲しい!」と、強く(一番に)願うところがあります。


 ナオミも最初は、若き未亡人ルツに対して、「この子は、とても変わった異邦人だこと!」と、変人扱いしていました。しかし今は「どうも違う!この子は真の主なる神を、忠実に信じ続けて、臆することなく前進しているわ!」と見るようになりました。そして「私に娘がいたら、果たしてルツと同様の、しっかりとした信仰を持っていたかしら!」などと思う内に、「このままでは行けないわ!この子が幸せになってもらわないと・・・・」と願うようになりました。


 そしてある時、ルツにアドバイスを授けました。「私が(ルツの伴侶を)必ず探して見出しますから、あなはそれを信じて待ち望みなさい!」と。ここまでナオミの信仰が、霊的に回復していることは、非常に素晴らしいことです。そしてナオミは、信仰の「探り」を入れることになります。


ナオミの「信仰的探究」
 ナオミは本来、ボアズ家とは「縁続き」の親戚関係にあります。それ故、自分の様々な交友関係から、ボアズの「今の状態」を知ることが出来ました。特にボアズの「女性関係」には、正確な情報をもって分析しました。その情報の中で、とかく最近になってボアズが、「新参者(ルツ)に対して、破格の待遇をもって親切にしている」こと、つまりルツが報告した内容が、まさしく「事実」であることを掴みました。


 遂にナオミは、主なる神に祈り求めました。「主よ、どうしたら私の義理の娘であるルツと、今まで女に興味を示さなかったボアズが、正しい接点(霊的出会い)を持つことが出来るのでしょうか?」と。すると天から「知恵」が授かります。そしてある時、ルツに対して次のように言いました。「私はあなたに、ある仕事をお願いします。」


 ナオミが語る、具体的な仕事の内容を聞いた時、ルツは一瞬「?」と思いましたが、ナオミが語ることは全て、主なる神の「御心」と確信し、「お義母様のおっしゃる通りに、私は従います!」と返答したのです。


 ナオミの霊的な大変革(回復)は、このようにルツの大胆な信仰行動によって、在り得ない事が次々と起こることから始まりました。彼女は自分の人生を「マラ(墓場の如き終わったもの)!」と、設定していたにも関わらず、若き未亡人のルツが付いて来て、自分の故郷で親戚のボアズと、不思議な方法で出会ったことに、「神の事実」を認めたからです。


 そしてルツが、もはや他人(異邦人の嫁)ではなく、自分の娘の如くに思えて来たからこそ、神の方法を祈り求め、次のような信仰の言葉が、すらすらと出て来たのです。「主なる神は、如何様にもマラという人生を、ことごとく破壊されました。とても在り得ない事を起こされる方、それが真の神です!それ故私は、一切の不平を申しません。マラではなく、ナオミとして導かれていることを感謝します!」と。


母親の一番の「願い」
 「子」に対する、「親」の願いとは何でしょうか?これは今回のナオミとルツとの義理の「親子関係」、またペットを育て慈しむ際の、飼い主の気持ち(愛情)に通じるものです。即ち、愛する対象者に対して、自分が何を願っているか?ということです。それは愛する対象者が、「人生(命の)の最後の日まで、幸せに暮らす(過ごす)こと」です!


 特に母親(ナオミ)が願う「幸せ」の概念は、我が子(ルツ)が本当の真実な「幸せ」の関係(繋がり)に導かれ、例えば結婚などのゴ-ルに辿り着くことです。ナオミはルツに対して、具体的な「伴侶」を提示していません。ただ信仰的に強く願って語ったことは、第一に①「神の事実」に対して、常に従順であること。第二に②「神の時」を見逃さずに、「その時」が来たら、柔軟に対応し従うこと。第三に③「神の導き」全てに対して、素直に感謝すること、この三点でした。


 ボアズは、真の花婿(イエス・キリスト)の雛型です。そして花婿の足元に横たわることは、その方に対して如何なる「疑い」を抱くことなく、自分の「全て」を捧げ尽くし、その方の「平安」の中に委ねることです。ルツは、義母(ナオミ)から勧められた事に対して、全て従うことを誓いました。


 しかしルツは、行動に移る前に「祈り」を捧げました。「主よ、私は、はっきり申し上げて怖いです!常識でしたら、今から為す私の行為は、恥ずべきことです。しかし主なる神が、お義母様に命じられたことであると信じます。何故なら、神の為さることには、全てに意味があるからです。」と。


 さて、霊的な「神の子」である私たちに対して、霊的な父親(主なる神)は何を願われているのでしょうか?それは「正しい関係(繋がり)、即ち父との親しい交わりの中に常に入り、神の事実に対して、ことごとく聞き従い、その受け取った事実の全てに、素直に感謝を表明すること」です。


 あなたが、豊かな「キリストの花嫁」として、しっかりと「神の宮(エクレシア)」を守り、ここから始まる大いなる霊的収穫を備えて、絶えず祈り待つ「賢い乙女」でありますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!


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