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命と心の健やかなる成長のために!
こんにちわ!
あなたの命と心は、いつも健康ですか?それとも、何かの問題で病んでいますか?
私たちは、そんなあなたの、命と心の健康に気を配り、また命の処方箋を、聖書の「命の言葉」から提供します。

信仰の完成(No.7)

                              秘密の行動

 


 私はエルサレムに着き、三日間過ごしてから、夜、僅か数名の者と共に起きて出かけた。だが、エルサレムで何をすべきかについて、神が私に示されたことは、誰にも知らせなかった。・・・・夜中に谷の門を出て、竜の泉の前から糞の門へと巡って、エルサレムの城壁を調べた。・・・・夜の内に谷に沿って上りながら城壁を調べ、再び谷の門を通って帰った。
                                                                                               【ネヘミヤ記2章11節~15節】



誰にも知らせない!
 私たち人の悪しき癖(性分)は、何かの事柄を隠し続けたり、秘密の約束事を交わしても、いずれ他言するなどして、露見(或いは暴露)する傾向にあります。サタンは、秘密が露(あらわ)にされることを好みます。しかし実は信仰の行動において、秘密的なものが要求される場合があり、聖霊様はこれを良しとされます。とかく私たちは、自分の「正しさ」や「能力」、そして自分の優れた点を秘密にはしません。どちらかと言えば、それらを公にして他者から賞賛されることを欲します。


 そうです!私たちが秘密の行動に、中々至ることが出来ない存在であることを、サタンは十分に知っています。エバをものの見事に騙したサタンは、「罪」の末裔である私たちが、言葉の面において軽率であること、つまりペラペラ喋り続ける愚かさがある故、今も尚私たちが「諜略(罪の虜にすること)」し易い存在である!と見下しています。


 「神が私に示されたことは、誰にも知らせなかった。」(12節)と記されているように、先ず私たちが覚えるべき点は、格言にある「能ある鷹は爪を隠す!」ということです。つまり「鷹(賢い者)」は、最大の武器である「爪(信仰の行動)」を、ここぞ!という時まで、決して露にしない(秘密にしておく)ことが重要です。「才(能力)」は、露にする(人前で誇示する)ことが目的ではなく、あくまで必要な時に使用するためにあるのです。


 今回のネヘミヤの秘密の行動は、全て聖霊様による指示でした。実は聖霊様は、私たちに対しても「あること」を指示されます。その際に、先ず私たちが知るべき点は、神の大いなる「ご計画」は、あくまで密かな事柄(奥義の一つ)であることです。何故なら「敵(サンバラトとトビヤ)」は、私たちの行動の一つ一つを、常に監視しているからです。ですからネヘミヤは、聖霊様が絶対指令として命じられた、「神の指示は他言するべからず!」の命令を、何事も無かったかの如くに隠し通したのです。


 覚えて戴きたいことは、「敵(サタンの一味)」は私たちの語る、「唇」の情報の全てを常に収集し、隙あらば攻撃して来るのです。しかし彼らは、私たちが語る「ある言語」だけは理解できません。それが「霊の言葉」です。例えば私たちが「祈り」の中で、素晴らしい「啓示」や「預言」などを、聖霊を通して示されたのであれば、それを私たちの「霊」の保管庫に隠し、霊の言葉で祈り続けることはあっても、「日本語」で祈る(他者に聞かれる)ことが、絶対にあってはならない!ことが大切です。


 聖霊様が、「その時」に示される様々な事柄は、あくまで秘密のことです。そして聖霊様が、「事」を起こされる時には必ず、私たちが神のご計画を「語り始める時」から、最終的に「結実(神の御心せか成就する)の時」に至るまで、その時に必要な秘密の行動を、具体的に指示して下さいます。これは、私たちが今後霊的戦いに参戦していく際の、重要な予備訓練の一つです。


 聖霊様が、私たちを様々に取扱われる、その霊的に正しい方向性は、イエス・キリストの元に「一つ」とされることです。しかし「敵」は、私たちがキリストの元に集まるのではなく、「才(能力)」ある者(カリスマ)に人々を引き付け(魅了させ)、様々に撹乱することが常套手段です。とかく私たちは、目に見える事実(情報)に影響されますが、本来私たちが取るべき行動は、聖霊様を通して示される、密かな(静かな、目立たない)行動です。


二つの調査ルート
 さてネヘミヤは、いよいよ聖霊様を通して示された、主なる神の「ご計画」が実行段階に移るに当たり、最少人数の部下を伴って、皆が寝静まった頃を見計らって、密かな行動に移りました。つまり真夜中の「隠密調査」です。その調査ルートが、非常に興味深いものがあります。先ず「谷の門」は調査の起点となり、竜の泉の前から「糞の門」へと巡ってと記されていることから、彼らは第一に西の方角に進み、次いで南の方角に向かった(反時計回りの進路)ことが伺えます。これは城壁の内側を調査(第一調査)するルートでした。


 続いて彼らは、帰路を城壁の外側を時計回りに巡る形で、最終的な調査(第二調査)を行いました。彼らは何故このような、二回に渡る調査方法を行ったのでしょうか?それは「敵」の監視を避けるべく、あえて「敵」のいない内側から、第一の調査を行ったのです。何故なら内側に関しては、より時間をかけて、綿密にある「データ」を、事細かく記録する必要があったからです。それは①各門の再建に必要とされる日数、②壁の修復に必要な資材の数量、またその③調達及び運搬ルート、④必要とされる建設従事員及び護衛兵の数など。


 二回目の調査は、「敵」の待ち伏せを警戒しながら、外側から城壁の強度の現況と、将来に向けての防衛体制を、何処に構築すべきか等を考えながら、月明かりの中で簡易的に探ったと思われます。そして全ての調査が終了した時、伴った部下たちに命じます。「これはトップシークレット事項である!仮に漏らした者は、即死罪として処刑されるものと、肝に銘じておくがよい。」と。


 このような、彼らの秘密の行動の中に、実は信仰の奥義が示されています。とかく私たちは「現実(三次元的事実)」を見て、「あー主よ、このままでは駄目です。どうぞ助けて下さい!」と、肉の言葉で訴えがちです。しかし「その時」、聖霊様が働き始めますと、肉の眼で心配する事柄(外側の情報)よりも、霊の次元の飢え渇き(内側の情報)に眼を向けるよう、霊的に導いて下さいます。


 ご存知のように聖霊様は、私たちが言い難き「深いうめき」の中にあることを、いつも敏感に察知して下さいますから、大抵の場合私たちの「霊(内側)」から働きかけます。実は聖霊様も、私たちが再びイエス・キリストの、麗しい「み体」の一部となるよう、一方的に深いうめきを伴って執り成し、私たちの内側から霊的に再建されるのです。


 その後、霊的に外側を意味する「魂の部分」、そして肉体的な「病い」を癒すべく、聖霊様は様々に働かれます。ですからネヘミヤの如くに、ある面で聖霊様は、私たちと違った秘密の行動を取られる場合があるのです。私たちの中に働かれる聖霊様は、王の王なる方、真の救い主イエス・キリストが、必ず私たちの元を訪れて下さり、私たちの「霊」の只中を歩むように導いて下さいます。それ故に私たちは、安心して「霊」の内側を委ねることが出来ます。


 私たちの信仰の歩みに、大いなる取扱いをもって働かれる方(聖霊様)は、必ず大いなることを示されることでしょう。その時に私たちは、「敵」も私たちの唇から流れる情報を、聞いている(監視している)ことに警戒しながら、軽々しく口外しないよう、つまり霊的に熟成期間(静かに神の働きを待つ)に入ることが求められます。


 日本は必ず、「その時」至りてリバイバル(霊的覚醒)が始まります。だからと言って、その時に直ちに「啓示」や「預言」等を、軽々しく口外することは、かえって霊的混乱を生むだけです。要は各自が持ち場を離れず、神が同時に「Go!」サインを示される時に、一斉に「霊の言葉」を語りつつ、それぞれの収穫場へと出陣すれば良いのです。


 聖霊様の大いなる取扱いが、あなたの信仰の歩みの全てにおいて、豊かに現されますように。また「秘密」という神の奥義が、更にあなたの霊的行動に、内側から外側へと顕わに結実しますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!


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