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終末のエクレシア(No.38)

   イエスに結び合されたエクレシア




ペルガモンにある教会の天使にこう書き送れ。『鋭い両刃の剣を持っている方が、次のように言われる。「私は、あなたの住んでいる所を知っている。私の忠実な証人アンティパスが・・・・殺された時でさえ、私に対する信仰を捨てなかった。しかし、あなたに対して少しばかり言うべきことがある。あなたの所にはバラムの教えを奉ずる者がいる。同じように、あなたの所にニコライ派の教えを奉ずる者たちがいる。だから、悔い改めよ。・・・・耳ある者は、霊が諸教会に告げることを聞くが良い。勝利を得る者には隠されていたマナを与えよう。また、白い小石を与えよう。その小石には、これを受ける者の他には誰にも分からぬ新しい名が記されている。」
                                       【ヨハネ黙示録2章12~17節】


「両刃」の時代
 今回の記事にあるペルガモン教会は、ギリシャ語で「ペルガモン(結婚)」という意味を持つ教会です。つまり「結び合されている」関係を表しています。ご存じのようにサタンは、神の教会である「エクレシア」を、「愚かな乙女(花嫁)」へと、霊的に貶めることに必死です。サタンは、エバ(花嫁の雛形)を誘惑した時と同様に、霊的な「結婚詐欺」を演出します。本物の花婿である、イエス・キリストの来臨の時に、キリスト者たちを「愚かな乙女(花嫁)」に仕立てるには、霊的に騙すことが一番であることを、エバの時から知っているからです。


 ではサタンは、具体的に如何なる方法で騙すのでしょうか?答えは「霊的姦淫」という手口です。即ち「本物(命の木)」から「別のモノ(善悪の木)」へと、愛する(礼拝する)対象をすり替えることです。サタンは、「教会」という霊的組織体が、如何なる面において「弱点」があるのかを、常に探り求めて「攻撃」のチャンスを伺っています。この「霊的姦淫」は、旧約時代においては例えば、エジプトを脱出したにも関わらず、イスラエルの民が異邦人による、巧みな「姦淫工作(策略)」に騙されて、神が一番に忌み嫌う「偶像崇拝」を為したことに見られます。


 今回の記事から示される、第一の重要ポイントは、「今の時」が霊的には「両刃(もろは)の時代」に入っている!という点です。日本刀など単面が鋭利であるのに対して、ローマ兵が使用していた剣に見られる「両刃」は、両方の側面が鋭利に研磨されています。そして「両刃」の剣の場合は、殆どが重量がある為、交戦した際に手元が狂い、場合によっては自分の剣の動きにより、手足等を負傷する確立が高くなります。つまり「両刃」は、常に危険性をはらむ要素がある!と理解して下さい。


 私たちキリスト者は、花婿なるイエス・キリストを待ち望む、霊的な乙女(花嫁)、即ち真の「エクレシア」です。それに対抗するかの如くに、サタンはキリスト者の霊的鋭利面を削ぐべく、私たちの肉的鋭利面、つまり「あなた(私)」自身が世にあって、より鋭くなる方へと誘導します。もしそれが、イエス・キリストの「御心」から、次第に逸れる方向に向かっている時、それが霊的「両刃」の持つ、悪しき危険性に陥っているのです。


 勿論「今の時代」は、キリスト者に対する「迫害」が激化するでしょうが、サタンは私たちの霊的「弱点」を見つけるべく、様々に「世」の麗しさを見せびらかします。私たちの霊的「弱点」の殆どが、魂的な「感情」及び「思考(判断)」から生じます。ある人は「我が家族(伴侶、娘、息子、孫等)が迫害を受けたら、心が折れるほど不安で堪らない!」、又は他の知人から「そんなに頑固に信じなくても、少しは一致点を見出すべく、歩み寄って協力してみたら。」と、人間的に親切にされるなど、二方面に渡ってサタンは、私たちの「弱点」に攻撃して来ます。


「世」に結び合された都市ペルガモン
 このようにサタンは、私たちキリスト者をイエス・キリストにではなく、「この世」と霊的に結び合せようと画策します。私たちがイエス・キリストよりも、「この世」のことに明け暮れ、「世の時」の流れに身を投じているのであれば、それが「世」と結び合された状態です。実はペルガモンという大都市には、ありとあらゆるギリシャの神々が、偶像(石像)として神殿に祭られていました。ですから一神教のキリスト者が、極端に毛嫌いされ迫害されたのです。


 しかもペルガモンの住民が、特に熱心に拝んでいた対象、それが「皇帝(現人神)」でした。ここに「今の時代」が、非常にこの時と霊的に似通っている、つまり「人間(666)崇拝」に至る、悪しきモデルがペルガモンに存在しました。「今の時代」は、未だ人間崇拝こそしていませんが、新型コロナから逃れるには、「〇〇〇〇社製ワクチンを接種しなければ・・・・!」などと、ワクチン信仰者が激増しています。そうです!世界中が霊的にペルガモン化している時代です。


 そのような悪しき時代の中で、イエス・キリストは頻繁に「あなたの住んでいる所に、悪魔サタンの玉座がある。」(13節)と、私たちに対して警告します。しかし同時に「あなた方は、私の名をしっかりと守り、私に対する信仰を捨てなかった。」と、私たちの信仰を激励します。そうです!ペルガモン教会のキリスト者は、第一に①イエス・キリストに対して忠実である、即ち裏切ることの無い、優れた(賢い花嫁としての)生き方を貫いたことです。第二に②イエス・キリストに対する信仰を捨てなかった、つまり殉教を覚悟する程に、信仰の賜物を守り抜いたことです。


 イエス・キリストが、「両刃」の剣を用いられる時、それは第一の面(表の刃)が①キリスト者を世から分離する(切り離す)為です。第二の面(裏の刃)が②世がもたらす、全ての罪から完全に分離し、私たちを更に聖める為です。


 ところで「愚かな乙女たち」は、何故大事な時に眠りこけて、燈火の油を用意していなかったのでしょうか?ゲッセマネの園にて、イエス・キリストと共に祈り始めた弟子たちも、結局は深い眠りに陥りました。ここに霊的な「弱点」が描かれています。今の「終わりの時」に、敵は明から様な攻撃(迫害)を仕掛けるだけではなく、どちらかと言えば、悪しき「バラムの教え」を、キリストの御体(エクレシア)に入れ込もうと画策しています。


 覚えて戴きたいことは、霊的に「両刃」の剣となる、イエス・キリストの「福音」ではなく、世的な方法(バラムの教え)をもって、聖書の御言葉を曲解することで、教会の教勢数は増加するでしょうが、多くのキリスト者が霊的に騙されて行くのです。


 サタンの画策する霊的「結婚詐欺」は、イエス・キリストに繋がったキリスト者の持つ、霊的「結び合わせ」状態を弱体化し、「ほころび」を拡大することにあります。本来であるならば、イエス・キリストとの「結び合わせ」状態を、更に強固に補完する方は聖霊様です。この霊的「ほころび」が、「霊」の中に満ち溢れた結果、人は霊的に鈍感(飢え渇きの無い状態)になり、霊的「眠り」状態に陥るのです。


 このようにサタンは、霊的に正しい「結び合せ」を誤魔化し、最終的に反キリストの登場の時に、「666コ-ド」を刻印させるのです。そうです!サタンは今のキリスト者を、「山羊」の群れへと霊的に汚し、サタン礼拝者、即ちサタンに結び合された、愚かな乙女たちを増加させること、これがサタンによる「結婚詐欺」です。彼は益々、イエス・キリストとの霊的「結び合せ」が、「何となく惨めで、大変な生き方を強いられる!」などと、霊的に誤った印象操作を、私たちキリスト者に与えようとします。


「隠されていたマナ」と「白い小石」
 ところが、私たちの真の花婿なる、主イエス・キリストは次のように断言します。「勝利を得る者には隠されていたマナを与えよう。また、白い小石を与えよう。」(17節)「隠されていたマナ」と「白い小石」とは、「今の時代」に如何なる意味を持つのでしょうか?実は出エジプトしたイスラエルの民が、日々の糧として食べていたマナは、開かれた(目に見える)マナで、彼らが神の御言葉に聞き従って、日々必要な分を集めることで、自由に得られるものでした。


 では「隠されていたマナ」とは、今後起こり得る霊的「大飢饉」の時、即ち神の「命の言葉(聖書)」や「福音」を語ったり、祈ったりすることを禁じられる、大迫害の時に用意されるものです。それは神との「交わり(真の礼拝)」の中で、直接的に聖霊様を通して戴く、「天のマナ(霊的な糧)」ですから、文字通り「隠されていた(目に見えない)」ものです。


 続いて「白い小石」とは、当時のローマ法廷で使用されていたもので、裁判長が被告に対して「判決」を宣べ、その時に被告が無罪である場合に、被告に手渡すものが「白い小石」です。しかもイエス・キリストの場合は、真の花嫁であるキリスト者に対して、聖霊様を通して手渡す「白い小石」の上に、あなた(私)の「新しい名(真実の花嫁と認証された名)」を刻印しています。


 結論になりますが、ペルガモン教会という三番目の「霊的雛型」は、今後私たちキリスト者が遭遇する、霊的にも物理的にも「望まない体験」を示唆しています。それ故に、サタンの「結婚詐欺」に引っ掛からないよう、私たちは互いに監視し合って、世が与える朽ちるパンではなく、天のみが与える「隠されていたマナ」を求めて、激しく飢え渇き続ける、真の花嫁として美しく整えられて参りますよう、主イエス・キリストの御名で祝福してお祈りします。アーメン!(2022年11月20日メッセージ)


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