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正しい生き方(No.25)

           「契約」を交わす祈り




さて、シロでの生贄の食事が終わり、ハンナは立ち上がった。・・・・ハンナは悩み嘆いて主に祈り、激しく泣いた。そして、誓いを立てて言った、「万軍の主よ、はしための苦しみを御覧下さい。はしために御心を留め、忘れることなく、男の子をお授け下さいますなら、その子の一生を主にお捧げし、その子の頭には決して剃刀(かみそり)を当てません。」・・・・ハンナは心の内で祈っていて、唇は動いていたが声は聞こえなかった。
                                             【Ⅰサムエル記1章9~13節】


「契約」を交わすとは?
 今回の記事には、ハンナの信仰状態と、彼女が捧げる「祈り」が、飛躍的にレベルアップしていることが分かります。度重なるペニナの迫害にも関わらず、今回の彼女の「祈り」の方向性が、依然と違った「霊の次元」の方向に、180度変換しています。


 今回ハンナが「祈り」の中で、神に対して捧げた「誓い」の表明は、言わば「契約」を相互に交わす際の、「信用手続き(取引)」に似通っています。今回の記事の重要ポイント、それは聖書が示す「契約」の意義を、私たちが正しく知ることです。つまり「契約」を通して、主なる神は私たちに対して、正しい「祝福」の法則を示して下さるが故に、私たちの側からも神に対して、今回ハンナが捧げた(交わした)、信仰の「誓い」を表明する必要があります。


 「この世」にある、一般のビジネス(商談)において、相互に交わされる「契約(信用取引)」は、双方(甲と乙)の「合意」に基づいて、調印し合うことで成立しますが、聖書が示す神の「契約」の場合、それは一方的な神(甲)の側からの、「祝福」の法則の提示であり、受取側の私たち(乙)が、それを信じて受け取る(従う)ことで初めて、神の祝福の領域(次元)に入ることが出来ます。


ハンナの「誓い(祈り)」
 今回ハンナが、信仰的に表明した「誓い」は、言わば彼女の「生死」を懸けたものであった訳ですが、①それは如何なる次元に対して、為された(捧げた)ものであるのか、②そして彼女が表明した「誓い」が、神の偉大なる「祝福」の領域を、大きく切り開くものとなったのか、この二つの点について、私たちは聖霊様から教えて戴く必要があります。


 私たちが普段、神に対して祈る言葉の内容(表明)は、殆どが「知性の祈り」です。つまり私たちの「魂(心)」的な「願い」や、「叫び」「訴え」などです。しかし聖霊様は、私たちの「知性の祈り」を、肉なる次元から解放するべく、霊的に弱い私たちの為に呻き、霊的に「執り成し」の働きを為されます。


同様に、聖霊も弱い私たちを助けて下さいます。私たちはどう祈るべきかを知りませんが、聖霊自らが、言葉に表せない呻きをもって執り成して下さるからです。
                                                    【ローマ書8章23節】


 すると私たちの「知性」の次元を超えた、霊的な神の国の次元が天より開かれ、霊の次元において「祈り」が、神の「御思い」の中で一致したものとなり、その時から「知性の言葉」ではなく、霊的な神の国の奥義を語る、「新しい言葉」による祈りが、霊の唇からほとばしり出るのです。


 ではハンナが捧げた、霊の次元の「祈り」の具体的な内容、それは一言で表すなら、自分の生死を懸けた「誓い」を、神に対して提示することで、神と直接「契約」を交わすものです。彼女は「祈り」の前置きで、恐らく次のように表明したことでしょう。「主よ、私は絶えず御顔を求め続けます。以前の私は、自分の苦しみしか見えませんでした。しかし今は、あなたの御顔のみが、私の最大の喜びに見えます。あなたの御心が、私の人生の全てに及ぼされ、必ず現れ出ることを信じ続けます。ですから、御言葉に伴う約束の成就を、必ず果たして下さいますよう、宜しくお願いします。」と。


 彼女が提示した「誓い」は三つです。先ず一つ目が①「はしために御心を留める」こと。二つ目が②「はしためを決して忘れない」こと。三つ目が③「男の子を授けて下さるなら(必ずそうなる前提で)、その子の一生を神の栄光のために捧げる」こと。一つ目の「誓い」は、ハンナが置かれた「今」の全てを、正直に見て(精査して)下さるよう、神の「動き」に期待する言葉です。


 次の二つ目の「誓い」は、ハンナが抱える「問題」から、神が決して目をそらすこと無く、彼女の全てを「御心」の中に、常に留めて下さると信じる言葉です。そして締めくくりとなる三つ目の「誓い」が、ハンナが最大の「願い」として、アブラハム契約の「祝福」である、初子(男子)を授けて下さった後には、信仰の父アブラハム同様に、その子を収穫の「初穂」として神に捧げ尽くす、言わば彼女の「血判状」の如き提示でした。


 この三つ目の「誓い」は、「戴いたもの(男の子)」を、すぐに返却するイメージではなく、「戴いた以上は、戴いた男の子を通して、主なる神の約束が現わされるのであれば、私は戴いたものに対する、一切の私的権利を放棄し、主なる神の権利の中に、全てをお委ね致します故、どうぞ(戴く男の子を)自由にお用い下さい!」という、彼女の並々ならぬ信仰表明です。


 彼女は、主なる神と「契約」を交わした以上、神が信頼に値する、素晴らしい真実の方であるから、契約の結果として戴く結実(男の子)を、主なる神の「栄光(ご計画)」の中に、「信仰」という霊的投資をもって、更に捧げ尽くすことが出来たのです。つまりこれは、見えざる(未だ得ていない)「神の事実」であるサムエル(男の子)を、神の「ご計画」の次元に、既に得たものとして委ねることで、彼女が悪しき「肉の次元」から解放され、ペニナとの霊的戦いにおいて、事前に「勝利宣言」を発するなど、彼女のそれまでの「信仰」が、神の居ます「霊の次元」にレベルアップし、かつ聖められていることが分かります。


 神と「契約」を交わす際に、一番必要となる信仰表明は、「神の事実」を戴いた以上、その「神の事実」の中に、私たちの「願い」や「計画」など、様々な「私的権利」の全てを、完全に委ね切る(捧げ尽くす)ことで初めて、神の偉大なる「ご計画」が、私たちの人生を支配し、神の「良き祝福」の御業が、推し進められて行くことです!ですから私たちは、一切心配する次元にはありません。


 どうぞあなたが、更なる霊的戦いにおいて、激しい「痛み」と、耐え難き「苦しみ」を伴う、逆境の如き次元に追いやられたとしても、主なる神の「事実」のみが、あなたの「人生」の全てを支配しているなど、天(御国)の信仰の領域へと、常に引き上げて下さる、聖霊様の「助け」に、あなたが素直に従うことが出来ますように。


 又、あなたが普段語る「言葉」から、神に捧げる「祈り」の表明に至るまで、主イエス・キリストの貴い「血潮」によって聖められ、かつ聖霊様の「助け」を通して、「霊の次元」にまで高められますように。最終的に、あなたが神の御国の「祝福(契約の結実)」を、更に拡大する「賢い乙女」へと聖められ、霊的に美しく整えられて参りますよう、主イエス・キリストの聖名で祝福してお祈りします。アーメン!


☆バルナバ・ブログ福音薬局 

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